見出し画像

粗雑メシふたたび

相変わらず粗雑なメシを作っております。そんなこと言っているうちにきょうはもう節分の翌日なのである。だからというわけでもないが、このところちょっと私の粗雑メシにも変化が生まれているのであった。

先日は、生まれて初めてオムライスというものに挑戦した。チキンライスは何度も何度も作ったことがあるし、オムレツもまあそうだから、なんとかなるんじゃないかと思ってチャレンジしてみた。いちおう、レシピ動画とか見たりして、うまくチキンライスをオムレツでくるむ方法を研究したのだ。

しかしやってみたら、やはり難しい。結局できあがったのはこんな感じで、チキンライスがオムレツからはみ出している。やれやれ。まあ、食べれば美味しかったけれど。

オムレツを中華鍋で焼いたのは失敗だったかもしれない。チキンライスに対して径が小さくなってしまったのであった。

朝メシは概して簡単である。この日もオムライスの練習を兼ねて、プレーンオムレツを焼いただけ。それに野菜を添えた。

なんだかバイキンマンの顔のようになってしまったのであった。粗雑。

さて、粗雑メシの大家である私には、いまでは全国区になってしまったかの有名な「伝説のすた丼」への嗜好がある。元祖の店は「スタ丼」とカタカナ表記するようであるが、学生時代、国立の富士見通りの近くに住んでいた私はこの「スタ丼」の店に、大変にお世話になったのである。

もういったい何度食べたか分からないくらいだ。当時は量も非常に多く、それは現在のチェーン店化された「すた丼」とは比べ物にならないほどだった。ただ個人的には、元祖の店の「スタ丼」はニンニクの香がかなり強烈であったため、「しょうが丼」のほうを好んで食べていた。

そういうわけで、今回真似て作ったのは「しょうが丼」である。いちおうネット上に公開されている愛好者によるレシピは参考にした。材料は豚バラ肉、太ネギ、卵、味付け海苔等である。

たくあんを買うのを忘れてしまったのは致し方ないが、メシの上に味付け海苔を乗せ忘れたのは痛恨であった。翌日同じレシピで作り直した。

というわけなのだが、味はやや醤油っぽくなってしまったものの、まあそれなりに「しょうが丼」の雰囲気は出ていたので、自分的には良しとする。

三つ子の魂百までも、というわけでもないけれど、若い頃にさんざん食べた食い物のことは記憶から拭いがたい。東京の国立(くにたち)近郊にお住まいの方で健啖家の方は、ぜひ一度富士見通り西側の元祖「スタ丼」の店を訪れるが良かろう。

いいなと思ったら応援しよう!

白鳥和也/自転車文学研究室
ご支援ありがとうございます。今後とも、よろしくお願い申し上げます。