キャンプとBBQの違いについて
同じ野外活動でも、キャンプとBBQはけっこう違うのではないか、とふと思い当ったのである。
そう言ってはなんだが、最近は川原などでBBQをする方々のマナーが問題になることが多い。主には後始末の問題だが、事故などを誘発することもある。
キャンプ場にもいろんな人たちがいるとはいえ、総じて、BBQほど大きな問題になることはあまりない。個人的な感想としては、BBQのノリでテント泊してしまうと、いろいろなことが生じるようにも思えるのだけどね。
キャンプとBBQ、どちらも焚火がメインになるところでは大きな差はない。しかしキャンプとBBQでは、やはり料理や調理のスタイルも微妙に異なる。
キャンプで焼き肉をすることがないのではないのだが、BBQのように焦げ跡や焼きそばのこびりついた石が後に散らかっているというようなことにはなりにくい。
そういうことからして、どうもやはり、キャンプとBBQとはカルチャーが異なるようだ。
BBQは多くの場合、川原を好むが、キャンプでは川原は要注意エリアである。過去に悲惨な事故もあった。
いわゆるデイキャンプというのは、直訳的に考えれば日帰りのキャンプということになる。しかしそれは事実上、ほぼBBQのことである。
キャンプに関しては専門誌というものが存在するが、BBQには存在しない。ノウハウとかマナーとかを啓蒙するメディアが存在しないのだ。
BBQに近いカルチャーを持っているのは、宴席を伴う花見とかであろう。翌日の会場の乱雑ぶりとかは共通する要因である。
それでも人はBBQをやりたがる。やりたがる人々が一定の割合で存在しているのだ。もちろん私だってキャンプなどやらない若い頃はBBQをやっていたが、じきに飽きてしまい、キャンプ場のような場所でピクニックに調理を持ち込むようなことを愉しむようになった。
BBQは今後も残るだろうし、そこからキャンプの方へ行く人もいるだろうが、キャンプからBBQに戻るようなことは例外的だろう。
やっぱり、キャンプとBBQは、どこか、なにか、根本的に違うのである。「次のキャンプではBBQをやろう」などとキャンプ仲間と話した記憶は、いっさいないのであった。
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