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車中泊キャンプ
自分のキャンプは車中泊キャンプだ。テーブルやタープや焚火台は使うけど、寝床は車の中。つまりテントを設営しない。小型のキャンピングカーの室内で車中泊をする。
車中泊はふつうのワゴン車でもできるものの、テーブルやチェアやタープなどのもろもろの道具を車内に積載した状態で2名の寝床を確保するのは難しい。
実際、フルゴネットタイプのワゴン車で2人で車中泊したときなどは、荷物の一部を外に出して寝床を確保しなければならなかった。荷物を積んだままで寝られるようになったのは、現在の小型キャンピングカー(ナンバーは88ナンバーではなく乗用車ナンバー)になってからだ。
それでも、荷物はできるだけコンパクトにまとめておかないと、車内で寝床を確保するのは厳しくなる。よって、道具も選ばなければならない。
ホワイトガソリンのコールマン・ピークワンあたりで野外調理を始めた自分からすると、本当はランタンも30年以上前から使っているホワイトガソリンのものを使いたいのであるが、なんせ図体が大きいので車内でも場所をとる。
そういうわけで最近はカセットガスを使うことが増えた。燃料としてはきわめて入手が容易で廉価だし、車内保管時に環境が高温にならないように充分に注意しておけばリスクも少ない。ホワイトガソリンのような野趣と風情はないが、キャンプ場でないところで車中泊したとき、車内でも換気しながら使うことがあるのでやはりカセットガスは便利だ。
ここ18年くらい愛用しているカセットガスのストーブはイワタニ製のジュニアバーナーというやつで、格納時は比較的コンパクトになるにもかかわらず、五徳がしっかしていて大きめのコッヘルでも安定して使える。
もっと長く使っているのが、写真のパーコレーター。ただし、パーコレーターとしてではなく、湯沸かしポットとして使っている。ミロというUSのメーカー製で1980年代の後半に入手したが、この2人用はすぐに生産中止になってしまった。
同じ頃に友人から贈ってもらった8人用(10人用だったかな?)も車内に常備していて、これは同時にやや大きなカップラーメンを2つ作るようなときに重宝している。パスタも茹でられるしね。
車中泊を可能にしておくと良いことは、キャンプ場への行き帰りの途中でも寝ることができるということと、天候をあまり気にしなくていいということだ。夜遅くキャンプ場に着いてもテントを設営する必要がない。
雨天のときの撤収も楽である。雨天そのものはキャンプにとってありがたくない気象であるが、車中泊だとそれほど気にならないし、特に夏場などにPキャン(車中泊が禁止されていない駐車場等で泊まること)する場合、日中に車内が高温になるのを避けることができるので、かえって雨天のほうがありがたかったりする。とはいえ、ある程度標高のある涼しい高原でないと、やはりエアコンを切った状態での夏の車内滞在は無理だけどね。
雨の日の野外を車内から眺めるというのも、なかなかにいいものなのだ。
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