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昔のアウトドアギア

画像はカセットガス缶などの穴開け用の器具。けっこうやれているが、まだ機能的には問題なかった。さきほどもこれでカセットガス缶に穴を開けたところだ。

長いほうの筒を左回りに緩めると、針が筒の中に格納される仕組みになっている。買ったのはもう30年くらい前だろう。私の記憶が正しければ、スノーピーク製だったはずだ。

当時は1000円ぐらいして、割と高いなあと思いながら、コンパクトにできていることも気に入って購入した。現在では検索しても出てこないから、ディスコンになったらしい。

今検索で出てくるのは「クワガタ」と称される、梃子の原理で缶に穴を開ける製品だ。なるほどこっちのほうが使い勝手は良さそうだなと思えるが、価格は2400円ぐらいする。さすがスノーピーク製だという感あり。

アウトドア道具というのは、毎日使うものじゃない。『親父キャンプ飯』のようにキャンプが生活になってしまっているような場合は別だが。必然的にどの道具も比較的長持ちする。うちにあるいちばん旧いランタンはコールマンのシングルマントル赤で、1988年頃に買ったものだ。これなどは、36年ぐらい所有しているということになる。

だからこの缶穴開け器も、失くしたり落としたりしなければ、私がくたばるまで現役だろう。そう言えば、うちにはコールマンのアルミ製の燃料ファンネルがあるが、こないだ中古雑貨店のキャンプ用品コーナーを覗いたら、なんと4000円以上の値がついていて、呆れた。ヴィンテージ品になってしまったのであった。

オリジナルのシェラカップも1個だけだが持っている。これは10000円以上するらしい。下手にキャンプテーブルの上に出しておけないじゃないか、もう。

だけど実際問題、よく出来ているシェラカップは、オリジナルのものじゃなくて、キャプテンスタッグ製のものだったりする。90と180、50から250まで50刻みのスケールが付いていて、炊飯の際の水を測ったりするのにとても便利だ。私は家の中で愛用している。

世間の人が車に貼るアウトドアメーカーのステッカーは、たいがい「Snow Peak」や「CHUMS」なんかなんだが、私はそういうのじゃくて、「CAPTAIN STAG」みたいな誰も欲しがらないような奴がいい。理想的には英文字じゃない「パール金属株式会社」みたいなのだな。残念ながら市販されていないみたいだけど、同社にもちゃんとしたファンがいるのだということを分かってほしいのであった。


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白鳥和也/自転車文学研究室
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