空に浮かぶおかしなものを見た記憶
ディスクロージャーの前フリなのか、最近は海外の公的機関がUFOの存在を認めるような発表を行うことがある。
ネットにはその種の情報がゴマンと存在しており、もはやUFOが存在するかどうかというようなレベルの話ではなく、推進装置がどういう原理に基づいているのかというような点までかなり仔細にわたって紹介されている。
当然、それらを操作しているはずの存在についても同じである。
私は宇宙人には会った記憶がないが、UFOについては何度か目撃しており、その中でもっとも客観性が高いと思われるものについて少々書いてみる。
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あれは1990年頃のことだった。
私は年下の友人と後年彼のパートナーとなる女性と3人で彼の暮らすアパートの屋上にいた。
夏の流星群を見るために、3人で仰向けに寝転がって夜空を見上げていたのである。
それほど遅い時間帯ではなかったように思う。
流星もいくつか見たと思うが、そのうち、3人ともほとんど同時に「あれ?」と気づいた。
星空の天頂部、真上のあたりに、おかしな動きをしている光の点がある。
見ているうちにそれは北の方角に向かってはっきりと動き出した。
「あれ、変だね」と言ったとき、3人とも同じものを見ていた。
ふつうはそういうことはあまりない。
誰かが何かを空に見たとしても、「え? どこ? どこ?」となるのがほとんどだろう。
しかしそのときは、示し合わせてそこを見ようとしていたわけではないのに、3人の意識の焦点は同じところにあった。
だから当該の光から目を離さずに追うことができたのだ。
光が急速に移動して北側の丘陵地帯の上方にやや近づいた頃に、それは、ジグザグに動いた。
はっきりとそう見えたので、われわれは驚いて声を上げたくらいだった。
これが話に聞くジグザグ運動というやつか、と思った。
このことで光が一般的な航空機や反射光を放つ人工衛星でもないことがはっきりした。
やがて光は北側の空の低いところに見失われるのだったが、私をのぞく2人によれば、光は色も変わっていたという。
その点は私にはよくわからなかったが、そういう感じもあったと言えばあったような気がした。
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もうひとつは比較的最近で、おそらく2015年頃ではなかったかと思う。
真昼間だった。
市街地に買い物に出たとき、駐車場で空を見上げたら、明らかに変なものが空に浮いている。
「何だ、あれは」と思って凝視すると、4~5段の梯子のような線状の物体が二つ、編隊を組みようにして飛んでいる。
見たところ長方形で、長いほうの辺が進行方向に対して直角となる向きで飛行している。
しかしどこにもエンジンもなければ、それらしい翼もない。
単なる骨格だけが空に浮いて進んでいるのだ。
慌てて携帯を取り出し、動画モードで撮影しようとするが、見上げたらもうそのときは二機とも消えていた。
二機の間隔はそれなりに離れていて、少なくともフィンガーのような密集的な編隊で飛んでいたわけではなかった。
あれが何だったのか、さっぱりわからない。
高度はジェット旅客機が飛ぶ1万フィート近辺の高さより、ずっとずっと低く見えた。
1000m程度の高さだったような気もする。
それだけ、わけのわからないその物体に実在感があったということでもある。
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まあそんなところだ。
画像はたまに現れる不思議な感じの雲である。
こういうのも、大型のUFOがデクロークしている姿だと見る向きがあることはいちおう記しておく。
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