闇の恐怖

ありふれた一日を過ごしていたと

無事にやりすごせた一日を

振り返ることもなく

油断したまま眠りに落ちた

夜半

泥に体を吸い込まれるような

恐怖と息苦しさで

目覚めた

起きている間に気づいていれば

背後に付きまとう闇に

緩んだ横顔を見られることもなかっただろう

油断した

もう闇が

とてつもなく怖い

闇の中で1人

永遠にさ迷うか

消滅するか

そんな恐怖が押し寄せる

戒めないと

安全な一日なんて

錯覚であり

生き抜くためには

安全な一日を装いながら

背後に控える闇に

緩んだ横顔を見せてはならない

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