覚えのある体感がやってきたけれど… 545
「うわぁ…久しぶりだねぇ…」
特に誰かに会ったからってわけじゃない朝のつぶやきだった。
何が久しぶりだったかというと…寝込むくらい調子を崩す前の体感。
今朝もごはんだか「遊ぼう」だかわからない猫の促しに応え、起きようと思っていた時間よりも前に一度起きたのだけど、それが終わって「さぁもう一度寝ましょう」って時、当たり前だけど起き抜けよりも体は冷えていた。
「さっむ!」なんて言いながら布団に再び潜りこみ、数日前から投入するようになった湯たんぽに足を当ててみると…
「あれ?足は冷たくない…」
わたしにしては珍しい感覚がやってきた。
大体「寒い」と感じる時は足が冷たい状態がほぼほぼなのに…「はて?じゃあどこが『寒い』って思ってるわけ?」なんて思いながら、布団の中で湯たんぽをズルズルと移動させてみる。
まずは腰のあたりに当ててみると…
うん、あったかいし気持ちいい、けど…そこまで必要ない感じ。
じゃあ、背中
んー…気持ちいいけど…なんか違う、ってことは…お腹?
そんなことを確認しながら湯たんぽをゴソゴソと移動させていく。
まずは下腹に当ててみる
うん、確かに気持ちいいけど、ここでもない。
となると…?
この辺りでやっとピンとくる。
なるほど、久々に胃だ。
胃というか「おなか=消化器」だ。
そう思って胃のあたりに湯たんぽを抱きながらしばらくしていると、胃の奥というか体の芯がガタガタ震えているのが伝わってきた。
確かにうっすらムカムカする感覚もわかり始める。
そして、なかなか「あったまった」という感覚にならない。
なんなら逆にそのあたりの温度が冷たいことをハッキリ感じてくる…。
胃の奥あたりから小刻みな震えが続くまま、湯たんぽの温度が湯たんぽの場所で止まったまま、わたしのお腹と混ざっていかない。
「あぁ…これは久しぶりに寝込むタイプのやつかなぁ」
なんて頭の中をよぎる。
もう数年は熱を出して数日間休むような状態になっていないんだけど、それ以前は数年に一度今回みたいな前触れがあり、決定打が放たれ、数日寝込むということが恒例行事のように行われていた。
確かにその前触れから最中はしんどいんだけど、実際抜けてしまうと下手なデトックスよりハッキリと何か抜けていることがわかるほど自分の密度が薄くなったように感じて軽くなる。
実はその体感は嫌いじゃないのだ。
熱が出せるって、体内のいらないものを燃やして排出できるってことでもあるから
日常的にかなってないことが出来るってことだもんね。
そんなことを考えながらスタートさせた今日1日だったのだけど、動き始めると最初ふわふわしていても、大体元気になるもので…。
そろそろ1日が終わろうとしている現在は、いつもと変わらない感じで過ごせている。
まぁ、こんな風に「ちょっと楽しみかも…」みたいな心が顔を出すと…大体そうはならないってことも知ってるんだけどね。
年末の大掃除よろしく、なんだか自分の体や心、意識の内側を大掃除したい気分が盛り上がりつつある現在なだけに、この流れにうっすら期待してしまうのだけど…
期待も半分くらいにして、その分自分の周りの大掃除をすることにしようかなー…なんて思いを改めた方がよさそうな12月の真ん中あたりだったのでした。