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ポジティブもネガティブも… 608
今日、友人のSNSを眺めながら「そうだわー…」とうなっていた。
彼女はわたしよりひとまわり近く若いのだけど、ここ数年とてもパワフルに活動していて、それはキラキラしている。
そんな彼女が言うのだ「自分は先天性の受け取り上手なんだと思う」と。
なるほどなー、そういうのにも先天性ってあるんだな…ってことは後天性の受け取り上手になるって道もあるってことだ…なんてひとりブツブツ思っていた。
続けて彼女は言う「受け取ることになんの躊躇もない」と。
あぁ、これなぁ…なんの躊躇もないって自分でハッキリ言えるのがかっこいいよねぇと思う。
そして最後に「わたしの言う『受け取り上手』とは、ポジティブなことだけではなくネガティブなことも」と…。
「躊躇」ってとこに注目する前に「受け取る」ってとこを見てみると…
それってわたし達の「目の前に差し出されたもの」ってことでもあるよねぇと思う。
食べ物から言葉、プレゼントに今日のお天気まで、こちらの好みはさておき全て目の前に差し出されたものってことなのだと思う。
「さぁどうぞ」って言葉が聞こえないものもたくさんあるけれど。
で、ここで多くのわたし達は「え、これ嫌いだからいらない」とか「なんでそんな言葉言うの?ムカつくー」とか「好みじゃない。あれが欲しかった」とか「晴れてほしかったのにー!」とか言い出す。
まぁまぁそんなことを言い続ける。
で、これを見て思うのは…人間って知らぬ間に結構な確率で「受取拒否」してるのかもなぁってこと。
単に自分の気持ちや意見を言っただけ、反応しただけってことでもあるけれど、別のところから見ると「その体験はいらない」って突っぱねてるってことにもなるわけで。
その突っぱねたことの出元は…運命っていうか、世界っていうか、宇宙っていうか…そんなところのはずで、もっと言えば自分の意識とも言えるものなんだろうけども。
その反応を受けて出元は「あ、いらんのん?」ってもたらすことをやめちゃう…なんてことはよく聞くお話。
「いいことも悪いことももたらされることが止められると困るから…じゃあ、少々イヤでももらっとく?」みたいなことになりがちだし、その気持ちも経験済み。
なんなら逆ギレみたいに「ハイハイ、受けとりゃいいんでしょ?受け取ればっ」みたいなことで「受け取りました」の形を作ろうともしがち…って、わたしだけか?
その辺りを散々やってきた自分としては、今世間を賑わしている令和ロマンのくるまくんのエピソードだよなぁ…なんて思い出す。
何かの番組に出ていた時、彼が話していたことで…
駅でおっさんがぶつかってきた時に、このおっさんは今、自分の肩にぶつかってくるために生まれてきたんやって思うんです。
だから、ここには自分にとっての何かヒントがあるんやと思って探すんです、って話。
友人が言った「ポジティブもネガティブも」ってとこで、「わたし人参嫌い!食べない!」みたいにいわゆるネガティブを拒否しがちだけど、食べないにしても何か観察したり行動したりで「味以外の何か」をキャッチできるタイミングでもあるって見てみると…人生に捨てるとこなし、になっちゃうよなぁ…なんて思えてくる。
もしかして、これが「始末がいい」みたいなことだったりして…なんて冗談っぽく笑ってみるけど…案外本当のような気がして、ホントにこの世界の作られ方にちょっとニヤリとしてしまう夜だったのでした。