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「気持ちいい存在」ってすてきだ 548
大根おろしの消化力アップの力たるやすごいらしい、ということを耳にしたので、今日もせっせと大根をおろしていた。
わたしは右利きだから放っておくと右手を使ってしまうのだけど、刃物以外のできそうなことは出来るだけ左手でもトライしてみることにしている。
「これは翌朝までかかりそうだ…」なんてことだったら、即右手にスイッチ。
右手パイセンにガンガンに本領を発揮してもらう。
今回の大根おろしはどうだったかというと…
意外なことに、左手の方が軽くスムーズに大根を動かせて、ふわふわの大根おろしができるということを発見した。
右手だとグッと力を入れられちゃうから早くすりおろせるのだけど、その分ふわふわ度は低いように思う。
あと…辛くなりやすい。
右手の方が正円を描けるからスムーズではあるのだけど、感覚としては左手の方が「上手なように」感じられたのは不思議だった。
早く正確に=機械的にすりおろせる右手と、若干楕円気味に円を描きながらちょっとゆっくりにはなるけれど食感と風味がとても人間的なものが出来上がる左手。
それが「上手に感じられた」違いだったのかも…。
話は変わって。
今日、面白いスレッドを教えてもらったのだけど。
その中に登場した息子のお嫁さんのキャラがずば抜けて素敵だった。
お嫁さんからすると姑さんにあたる人が書いているのだけど、その姑さんは亭主関白、男尊女卑のご主人と長く連れ添われてきたようで、ご主人に逆らわず、おかしいと思っても従うような日々だった。
それが息子のためでもあり、家の為のように思っていたと。
それが、息子さんが連れてきた結婚を考えている女性は息子よりも5歳年上。
キャリアウーマンで結婚後も仕事を辞めるつもりはない。
そこに難クセをつけだしたご主人に対して未来のお嫁さんは
「知識と経験が違いますから」
と軽やかにいなし、後日ご主人抜きの三人で会った時も
「(その時のご主人の失礼を)気にしてません。息子くんとの結婚なのでお義父さまの価値観に興味はありません」
と全くブレていない。
家庭の事しかしてこなかったという姑さんに
「息子さんをちゃんと育ててこられた」
「お義父さまの身の回りのことをされてきたってことは、お給料もらえる仕事より大変ですよ」
とちゃんと理解を示してくれる。
他にも結婚式のお話だったり細かなエピソードの中に、このお嫁さんのコミュ力の高さというか言葉のブレなさ、惜しみなく思いを伝えるところが溢れているし、何より賢い。
でね、この「コミュ力が高い」とか「賢い」とか自分で感じたことを書いてみたけれど、その中身が今までのこういう言葉に含まれていたものと少し違うように感じたのです。
このお嫁さんの話を読みながら、この「軽やかだけど軽いだけじゃない」とか「正しいけれど、そうじゃないものを批判しない」「賢さを見下しの為に使っていない」とか、そういう感じがすごく気持ちいいというか完全に昭和味のないさっぱりきっぱりした振る舞いで、そりゃ姑さんも大好きになるよねーと納得だった。
自分に軸があることは、別に誰かにドヤる為に持っていることでもなくて、ただ自分の価値観として持ち、それを生きているというだけ。
誰かに「気を使う」というよりも、ただ「配慮」する。
嬉しい気持ちはそのまま、レスポンス・反応の速さも気持ちいい。
賢さとかわいさの同居は本当に気持ちよくて、思わず
「ただ『こう在った』らいいんだー」
と、よきモデルに出会ったうれしさがあふれてしまうくらいだった。
「こうなれたらいいなー」じゃなくて「こうあれるように」
真似するのは価値観を
その価値観から起きる行動を。
それをただ自分がやっていく。
シンプルでスッキリ、きっぱりしている存在の気持ちよさにずいぶん刺激をもらってやたらうれしかった一日だったのでした。