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ロードトリップしたジャスパーが山火事!176件の山火事!50件以上が制御不能
この間、Noteで今年のロードトリップ(A happy little Road trip in BC )を書いてきましたが、私達が訪れた町や走り抜けた山が山火事で燃えました。
カナディアンロッキーで多発する山火事
温暖化の影響なのか、ここ数年、夏になるとBC州やBC州に近いアルバータ―州、カナディアンロッキーあたりで山火事が多発しています。
去年2023年はカナディアンロッキーの拠点、国際的観光地バンフが山火事の被害を受けました。
2023年はBC州にとって最悪の山火事シーズンとなった。 28,400平方キロメートル(284万ヘクタール)を焼失し、家屋約600戸が全焼もしくは一部焼失した。 48,900人に避難命令、137,000人に避難勧告が出された。
そして今年はもう一つの拠点、国立公園内にある歴史ある町、ジャスパーが山火事に遭いました。
7月22日、夜の10時に避難勧告が出され、住民5000人と観光客20000人のおよそ2万5千人が一斉に’避難し、町は閉鎖、無人化しました。
この際、東と南に向かう2道路は山火事で通れず、西ルートの1本でのみで全員が避難したそうです。 (Banff Happy Lifeのブログより)
その後、ジャスパーの町の30%-50%も焼け落ちるという甚大な被害が明らかになりました
もしあの楽しかったジャスパーで夜10時に避難勧告を受けるようなことが起きたら、私達はどうなっていたかと思うとゾッとします。
前日の7月21日にはゴールドラッシュ時の町バーカービルでも山火事による避難勧告が出されました。こちらも行ったばかりの場所。
訪れた当日は晴天ではなく、小雨日和で写真映えこそしませんでしたが、もし晴天続きだったら、山火事の確立は上がってたでしょう。
ロードトリップで一番の不安はクマではなく山火事
今回のロードトリップ中、過去の山火事で山の一部が禿山になっていたり、真っ黒に焼けた木の森を何度か見ました。もっと美しい緑のはずの山が無残に焼け枯れしていました。
今後も毎年山火事が拡大していくと年々ロッキーは姿を変えていくことになるかもしれません。
今回のロードトリップで一番心配したのが山火事でした。
山火事は炎や煙が迫ってくる危険はもちろんですが、道が閉鎖されたり、避難勧告が出されれば、旅の予定は大幅に狂います。
山火事からかなり離れた場所でも煙で昼間でも空が暗くなり、視界が極端に悪くなり、景色を消してしまいます。
のどや目が痛くなる、咳や痰、呼吸器系に健康被害が出るなど大気汚染警報が出て自宅待機が勧められることもあります。
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まるでドームの中に閉じ込められたようです。
国立公園内で喫煙はダメ
カナダの山火事シーズンは5月から9月あたりまでで、その原因は温暖化によって気温が上昇による乾燥、積雪量の少なさ、落雷、静電気による自然発火、キャンプやタバコの火の不始末などが挙げられます。
バンフやジャスパーは国立公園内にあるので屋外であっても禁煙。
喫煙は違反なんですが、今回の旅行でもView point でアジア系男性が、火のついた煙草を持って灰が落ちるのも気にせず、ポーズを撮って写真を撮っていました。甥が「ここでは喫煙は禁止ですよ」と言ったくらいです。
日本の白川郷に行った時も「観光客のタバコの不始末が心配」と地元の人が言ってました。ですよね。
山火事シーズンのドライブは?
まず、山火事情報を確認して行くか行かないかを決めましょう。
開くとこんな感じで出てきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1722025172379-zr7z1v7pBp.png?width=1200)
見にくいですが、左のサインでいうと、
一番上の赤い炎マーク・・・・深刻な山火事、
赤丸・・・・現在拡大すると予想される山火事
黄色・・・・計画的な山火事
緑色・・・・コントロールできている山火事
赤のコントロールできていない山火事の多さにびっくりしますね。
ちなみバーカービル付近は未だに燃えてる。
さらにBC州のウェブサイトに入ると現在どこの道路が閉鎖されていて、どのような状態なのかがわかります。
とは言っても山火事は状況の変化が速いため、現場に行ったら閉鎖になった、なんてこともあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1721972088338-AWhKxydNY8.jpg?width=1200)
日加トゥデイさんより
この道も走ったけどもしこんな風に横で山が燃えていたらかなり怖い。
道路の閉鎖で物流が途絶える、という深刻な状況も起こります。
さらにホームページでは、
内陸の山火事付近の高速道路をどうしても運転しなければならないドライバーに閉鎖や遅延の可能性があることを覚悟していくこと、充分なガソリン、食料、水、救急用品を装備することを勧めています。
多分、キャンプで回っている人だとバッチリ準備してると思いますが、普通車でホテルを回る人はそれほどではないでしょうね。トイレも困りそう。
そんなこともあってか、今回のロードトリップでホテルを予約する際に必ず出てきたのが、トラベル保険の加入のおススメでした。山火事などの理由でホテルの予約の急な変更やキャンセルや急な宿泊、医療、その他の費用をカバーする趣旨の保険です。
私達のロードトリップは6月で本格的な山火事シーズンでもないと思ったので「保険はいいんじゃない?」って入りませんでした。何も起こらなかったのはラッキーでした。
というわけでこの夏に旅行にお出かけの皆さん、その土地なりの万が一の安全対策があると思います。
それらを考慮して安全、安心で思いっきり楽しんでくださいね。
![](https://assets.st-note.com/img/1722487889591-Dggj3cJdei.png?width=1200)
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