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サギソウの開花

 白く美しい花を咲かせることに成功しました。そよ風にたゆたうサギソウの花。それはとても可愛いらしく、飽きることなく眺めていられます。
 昨夏の終わりに、偶然この花を頂いたことが育てるきっかけとなりました。「水を切らさないように」というアドバイスをもらい、秋から冬にかけて注意深く水やりを続けたのです。すると、親株から新しい球根を増やすことができました。
 春になり、土の中から小さな芽がぴょこぴょこと顔を出しました。やがて葉っぱは成長し、空に向かって両腕を広げます。「僕たちはここにいるよ」って、まるで自己表現をしているみたいで、愛くるしい姿です。
 蕾が付き始めてからは、いよいよ待ちに待った瞬間です。蕾はパンパン。今にもはち切れんばかりに膨らみ、ポンっと音を立てて花開くような勢いです。
 鉢をのぞいて開花に気が付いたのは、かわたれ時のこと。1年間手塩にかけて育てた白いこの花は、夏の朝に清涼感を与えてくれました。

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