Legame合同合宿リレー小説
壱 体が痛い。正確には、固い床に接している背中が、悲鳴を上げているのだろう。
「ここは・・・いったい」
動こうという意思を全くもって汲み取ろうとしない四肢に、ムチを打つように、体を起こす。あたりを見回すと、畳16畳程度の空間が広がっている。めいっぱい開かれた。カーテンの向こうには、薄気味の悪い霧が広がっており、幾重にも屈折した、頼りのないひかり部屋中に送り込んでくる。
そんな部屋中では、ジメジメとした埃と発酵し過ぎた漬物の香りが、絶妙な割合でブレンドされている。そんな芳醇さ