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〜7歳までに育つ4つの感覚 その1『触覚』について〜11
〜土の道を歩かせましょう~
1歳を過ぎ、歩き始めている子どもにとって、車での移動でチャイルドシートに長時間固定されているということは、とても大きな苦痛となります。
車社会では、仕方のないことでもありますが、できるだけお子さんを土の道の上を歩かせてあげましょう。
土の道の先には、草むらや茂みに潜む虫たちがいます。
子どもがもう少し大きくなると、その虫たちを見つけて、さっと手を伸ばし、勢いよく触れようとします。
すぐに逃げてしまう虫に何度もトライし、やがて、息を潜めて足を忍ばせ、静かに手を伸ばして捕まえるということを自らの感覚で学んでいきます。
この「虫を捕まえる」という一連の動作の中に、呼吸のあり方が見てとれます。
てんとう虫やバッタを見つけた時、息を潜めて近づき、手にしたところで息をはく。こういう経験を積んで、少しずつ豊かな感性を持ったしなやかな身体軸のある体が作られていくのです。
整備された歩道ではなく、土や草の上を歩くことは、単に「歩く」という運動以外に、子どもの発達にとても大切な「楽しみ」や「やってみたいという意志」「ワクワクする」などの感性を育み、「自然との触れ合い」「生き物との触れ合い」など、子どもたちにとってかけがえのない触覚体験ができることなのです。