そうなると4階より9階の方が怖そう

先日夜10時ごろスーパーに行ったら駐輪場でジャージ姿の中学生三人組がめちゃくちゃ踊ってた。ギャスパー・ノエの『CLIMAX』みたいで素敵でした。
ギャスパー・ノエの作品は『CLIMAX』と『ルクス・エテルナ』しか観たことないけど、未視聴の方には是非観ていただきたいです。マジでいつまでやってんのこれ、って思うと思います。僕はフィリップ・グラスの『浜辺のアインシュタイン』が大好きなのですが、音楽を作ったことのない人にとってはマジでいつまでやってんのこれ、と思われても仕方ない曲ばかりだと思います。
僕が映画作る人間だったらギャスパー・ノエ大好きだったかもしれないと思うと、なんだか人生損した気分です。

ラブホテルの清掃バイト中にこれを書いています。
ラブホテルには104号室や109号室がないことが多いです。204も509もない。「死」や「苦」を連想させる縁起の悪い数字がつく部屋番号は、102,103,105…のように飛ばされてしまっているようです。僕の働いているホテルは5階建なのですが、そこでひとつ疑問に思うことがあります。
4階はいいのかよ、です。
そのルールに則った場合4階の縁起の悪さは尋常じゃないです。全ての部屋に「死」が付き纏う呪われしホテルが今爆誕です。だから僕はいつもエレベーターで4階に降りるときドキドキしてしまいます。いつも通り清掃をしようと4階に着くと、エレベーターが開いた向こう側は真っ暗で、廊下に出てみるとそこは暗渠のような暗闇です。振り返るとエレベーターはまるで辺りの闇に取り込まれてしまったかのように跡形もなく消えています。触れている壁の感触だけを頼りに奥へと進むと、薄明かりが見えます。ドアが少しだけ開いている部屋があるようです。目が少しずつ暗闇に慣れてきて、そのドアを見やると、存在しないはずの部屋番号が書かれています。404号室です。意を決してドアを開けると、部屋の中心にぽつんと人が座っています。逆光で見えづらいのですが、体中が毛に覆われていて、羊の被り物をしているようです。彼は羊男でした。どうやら、ここはいるかホテルになってしまったようです。

なんてことになったらどうしよう!
と毎日怯えています。そのあとはハワイに行ったり白骨死体を見たりしなくちゃいけないんです。つらいです。
その他にも、予想し得る呪いや祟りは数多くあります。
4階から出られなくなったりもするかもしれません。
その場合はノーベル賞を受賞するしかないかもしれませんね。
流行りに乗ってみました。

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