中学生はみんなおかしい
中学一年生の頃。
学校の休み時間に何気なく横を見ると、隣の席の女の子がプラスチック容器を机に取り出して何か作業をしていた。
筆箱ほどの大きさのその容器にはそれほどの数を一体何に使うのか、ヘアピンが大量に詰められていて、彼女はそれらをアルファベットの形に並べているようだった。一辺をヘアピン一本で構成しているせいで、その文字列は机のかなりの領域を占めてしまっている。
作業に没頭していた彼女が手をどけると、その全貌が明らかになっていった。僕の目は自然とそれらの字を追っていく。左から