ポルノ小説は自己啓発書です。
ポルノ小説は小説ですが、実用書であり、自己啓発書です。
実用書というのは、これは説明しなくてもわかって頂けますよね? 抜ける、実用に供する、使える小説だからです。
自己啓発書というのは、「夢をかなえるゾウ」や、「一冊の手帳で夢は必ずかなう」「はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法」のような、こうすれば成功するよ、夢が叶うよ、という方法論を書いた本のことです。
なんでポルノ小説が自己啓発書なのよ? 成功する方法も、夢が叶う手段も書いてないのに。と思われたことと思います。
自己啓発書を読むと、高揚感に駆られませんか? やる気と自信が湧いてきませんか? 元気が出ませんか? 自分も成功しそうな気分になりませんか?
ポルノ小説の目的も、実はこれなんです。
読者さんにスカッとしてもらうこと。やる気と自信が湧いてくること。元気を出してもらうことなんです。
嘘だ。女をレイプするハード系の小説とかあるんでしょ? どうしてそんな犯罪傾向のある小説を読んでやる気と自信が湧いてくるのよ? 胸糞悪いわ、と思われた方もいらっしゃることでしょう。
女性であるあなたは、このむかつく男の足を、パンプスのカカトで踏んでやりたいという誘惑に駆られる瞬間はありませんか?(私はあります)
男性も同じです。生意気な女上司を、俺のチンポでアンアン言わせてやるというのは、男の夢なんですよ。ハード系の小説で売れてるものは、読み終えたあと爽快感があるんです。
スカッとしないハード系の小説は、失敗作です。
受講生の書いてきた企画書に、「お金持ちのお嬢様を誘拐するはずが、間違えて普通の女子高生を誘拐してしまい、どうせ犯罪になるのならと女子高生を監禁調教する」というお話がありました。
これでは悲惨なだけで、ぜんぜん抜けない小説になってしまいます。
お金持ちのお嬢様を調教し、エリートの婚約者よりあなたの大きなチンポがいいの、とお嬢様に言わせるからスカッとするのです。
何の罪もない通りすがりの女子高生を調教しても胸糞悪いだけです。
レイプなんて、現実にはできません。パンプスのかかとで足を踏むのも、本気でやれば相手を骨折させることができますが、してはいけないことだとわかっています。
現実に踏みとどまり、小説の中でむかつく女を力尽くでレイプする小説を読んで、疑似体験して楽しむ。そして、スカッとして、元気を出して仕事をする。
あるいは、営業成績が上がらず苦しいとき、抱擁力のある年上女性に「あなたはがんばってるわ。きっと成功するわ。あなたはそのままでいいのよ。元気を出して」と抱きしめて貰える小説を読んで癒やされる。
ポルノ小説は、そんな風にして読まれています。男性読者の清涼剤なのです。ポルノ小説は、読後感が大事。読み終えた読者さんが、スカッとして元気が出る小説をめざしましょう。
なお、景気がいいときは、男性会社員が儲かってイケイケになっているから、ハード系(レイプ、調教、凌辱などの鬼畜系)の小説が売れて、
景気が悪いときは、男性会社員の成績が上がらず苦しい思いをしているから、ソフト系(お姉さんが教えてあげる誘惑系)が売れるそうですよ。
ポイントのおさらい。
・ポルノ小説は実用書であり、自己啓発書。
・スカッとして元気が出ることを目指している。
(私はAmazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。)
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