221230 今年読んだ本

近所のカフェで午前中からパソコンを開く。
ほぼ日課みたいになりつつある。
頼むものがいつも同じだから、自分がオーダーするよりも前に店員さんが
「カフェミスト」を淹れる準備に入るのがもうわかってしまう。
朝の光が差す窓際席は、どんなことがあろうとポジティブな雰囲気を醸し出すから良い。(冬はちょっと寒い)

……みたいなエッセイを書こうかと思ったけど、そもそもblog初心者だしやめておこう。


block.fmにてpara de casa radioをやっていた時、好きなコンテンツ(自分の場合は主に本)を紹介する機会があったのだけど、ラジオが終わって以降できていなかったし、今年読んだ本を少し挙げてみる。

世界は時間でできている: ベルクソン時間哲学入門 - 平井靖史

ライヴをやる。90分の尺。
演者の自分の感覚からすると、不思議なもので始まってしまえば体感時間は10分くらい。でも、終演後はしっかり90分後の時刻を刻んでいる。お客さんの体感時間は、もしかしたら人によって全然違うかもしれない。
ライヴだけでなく、例えば40分のコントが一瞬に思えたり、4分の漫才が長く感じたり。その逆も然り。
それは、面白い/面白くない、楽しい/楽しくない、だけで説明できるのかもしれないけど、もっともっと深い次元で解説しているのがこの本でした。

だが難しい。(まだ読み途中)
この休暇中にちょこちょこ読み進める予定。


現代思想入門 - 千葉雅也

アフロパのCauldronという曲で、「アンチ構造主義」と迂闊に口走ってしまって以降、私はフランス哲学の門を叩かざるを得なくなってしまった。(構造主義はその類いの用語)
Cauldronは、私のバースに関して言えば、創作、主にリリックを書く際に自分の思考が四方八方に分裂してしまうさまを、自分なりに肯定している内容だと思う。

この「分裂」を、人の生き方に拡張することで、心の奥底にある不安や悩みをどこかに飛ばし、遊牧民のように軽やかに生きることができると、言い続けた哲学者(ドゥルーズ=ガタリ)がいたことを知り、興味を持って入門してみるも…
如何せん現代思想は文章が難しく、入門書ですらも大変(まだ読めない)。でも、この本は驚くほど平易に、やさしく教えてくれた。



気付けば人文書を読みまくっていた2022年。
来年の抱負は小説を読むこと。これだな。

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