土木技術者の働きがい【第5弾_建設コンサルタント会社編 ~環境~】
皆様こんにちは!
若手パワーアップ小委員会です。
土木業界を目指す方々に少しでも我々の働き方をリアルに感じてもらい、そして将来一緒に業界を盛り上げていきたい!
ということで、若手パワーアップ小委員会では、「働きがい」をテーマとして各社それぞれのリアルを発信しています!
今回はその第五弾「建設コンサルタント会社編~環境~」となります!
これまでの記事もぜひチェックしてみてください!
まずはこの記事を書いている私の自己紹介からします。
建設コンサルタント会社に勤務している入社7年目の〇原と申します。
女性技術者の端くれです。入社した頃は、まだまだ女性技術者が少ない業界だなと感じていましたが、近年女性技術者の採用数が増えているなと感じています。
建設コンサルタントの役割は、社会資本整備のなかで、主として調査・計画・設計等の業務において事業者の事業執行を支援する・・・(出典:一般社団法人建設コンサルタンツ協会HP https://www.jcca.or.jp/work/introduction/act.html)
とごくごく簡単に説明するとそうですが、その分野と業務の範囲は広く、具体的に何をしているかがなかなか伝わりにくいところがあるかと思います。今回は複数ある分野の中でも私が携わってきた「環境」にスポットを当ててお伝えさせていただきます。
この記事を読んで少しでも土木に関わる環境の仕事に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
①私の経歴
入社してから部署自体の異動はなく、ずっと環境関連の業務を行う部署に所属しています。勤務地は入社してから4年目までは大阪本社、5~6年目の2年間で東京本社、7年目の今年度また大阪本社となり、現在に至ります。
私は学生時代の専攻が環境工学や生態系で、土木のことは全く学んでいませんでした。環境に関わる仕事がしたいという思いで建設コンサルタント会社に就職してから、土木のことを本格的に知るようになりました。
②仕事の内容
環境関連の業務は大きく分けると、環境アセスメント、生活環境調査、自然環境調査です。また、社会動向に沿った新しい分野として、脱炭素・エネルギーに関する仕事等、活躍の場を広げています。
環境アセスメント業務では、事業者が開発事業の内容を決めるにあたって、事業が環境にどのような影響を及ぼすかについての調査・予測・評価、環境保全措置の検討、資料作成、地元説明会の運営等の補助をしています。
事業者(私から見た発注者)は、環境について知識のある方ばかりではないため、専門的なことをわかりやすく説明する必要があります。また、調査・予測手法、結果の考察について根拠をしっかり示す必要があります。
生活環境は、大気質、騒音、振動、低周波音、日照阻害、電波障害等をいい、これらを対象に現況調査、予測評価、保全措置の検討(例えば騒音なら遮音壁高さの検討等)等を行っています。
自然環境は、動物、植物、生態系をいい、これらを対象に現況調査、絶滅が危惧される重要な動植物の移植等の保全対策の検討等を行っています。
③働き方・やりがい
仕事場は、外(発注者打合せ、現地踏査、現地調査)と中(説明資料、報告書作成)の割合にすると、トータルで半々くらいかと思います。現地踏査や現地調査では炎天下の中もしくは真冬の寒空の下、1日中歩き回ることもあるため肉体の強さを求められ、一方、資料作成や報告書作成ではすごく頭を使うことを求められます。忙しさは、やはり年度末に成果品納品が集中するため、繁忙期になります(まさに今…)が、もちろん1年中忙しいわけではないので、落ち着いている時期には早く帰ってゆっくりしています。
土木は人の暮らしを豊かにしますが、その土木が環境に影響を与えて人の暮らしを脅かしてしまっては、本末転倒です。環境は、人の生活が豊かになる以前の根底にあるものであり、最も重要で守られるべきものと思います。その最も重要なものを守りながら、人の生活を豊かにすることを叶える手助けをしていることにやりがいを感じます。
④さいごに
環境は土木から外れた分野のように感じられるかもしれませんが、実は切っても切れない関係にあると思っています。
この記事で少しでも土木に関わる環境に興味を持っていただけましたら幸いです。