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土木の男性育休座談会~青木 成太さんにインタビュー~

土木の男性育休座談会に登壇していただく、青木成太さんのインタビューです。

育休の取得期間を教えてください。

2021年9月中旬から10月中旬です。子供が産まれ、妻が退院した後から取得しました。

御社の育休制度の概要を教えてください。また、御社独自に特色のある制度はありますか。

子が1歳になるまで。保育園に入れない場合は最長2年。
※パパ・ママ育休プラス制度により、
・男性は産後8週以内に育休を開始し終了することで再取得可能。
・両親ともに育児休業を取得する場合、休業期間は子が1歳2か月になるまで。

取得に際して周囲の反応はどのようなものでしたか。

所属していた部署の上司達は是非取得すべき、と背中を押してくれました。
産後は妻が大変なので、是非そばにいてあげて、というお言葉をいただきありがたかったです。また、個人的には妻を支えるという目的ももちろんありましたが、自身が育児の経験をしっかりと積み、今後2人で行っていく長い育児の土台形成することも目的としておりました。
一方で、悪気があるわけではないのですが、「ゆっくり休んで」や「育休中何をして過ごすの?」という言葉が聞こえた場面もありました。おそらく実際に育休を取得していない方は、イメージが難しい部分があり、まだまだ全体として理解を浸透させる必要があると感じる瞬間がありました。

取得に至るまでの、家庭内の話し合いや、上司の方への相談など、経緯を教えてください。

もともと子供が小さいうちの育児には積極的に参加したかったので、取得は検討していました。
また、取得期間についてパパ・ママ育休プラスの制度が8週間以内に復職すれば、その後も再度の育休取得ができるというものなので、妻の復職時などにサポートするため、再度取得の可能性も残すための期間としました。
しかし、自身のキャリア上あまり長く休むと業務経験が少なくなり差をつけられる、という焦りがあったことも事実です。
上司に、ちょうど定期異動の時期と被ってしまうことや人事査定などに響かないか等、心配な点を相談したところ、安心できる回答をいただいたことで取得を確定させました。

取得してよかった点はどのようなことですか

子供の面倒を私1人で問題なく見ることができるようになりました。
また、妻はもともと繊細で、少しの音や光が気になって眠れない体質だったので、夜間を私が子供の面倒を見ることで、産後の妻の睡眠時間を確保できたのも良かったと思います。
さらに、育休期間で夜間の面倒を見ることに慣れ、現在に至るまで夜間は私が面倒を見ており、妻の精神衛生面を少しはケア出来てるかな、と思います。

育休中に家庭内で工夫したことがあれば教えてください。

夜間(大体23時~翌7時)は私1人での対応とし、その分午前中は妻1人で子供を見るように分担し、それぞれが責任を持って面倒をみる時間を作りました。

取得に関連して、もっとこうしておけばよかった、という点はありますか。

会社の制度上、取得の2か月前までに申請することになっており、あまり早くから育休取得を公言するのも引け目があったので、直前に所属長に相談したのですが、業務調整上もっと早く伝えるべきであったとは後悔しました。

育休後も積極的に育児に参加するために、会社に変わって欲しいなと思うことはありますか。

会社の制度を、男性が育児に参加するという実態に対して理解があり柔軟なものとしてほしいです。例えば、在宅勤務を恒常化した上で、在宅勤務中に子供の保育園の送迎やお風呂に入れるために休憩時間を自由に取得して良いなど。

建設産業、土木産業で男性の育休取得を促進するために必要と思うことは何ですか

どの人が休暇に入ったとしても問題ないように会社全体として意識する必要があると思います。
業務も責任も1人のマンパワーに依存しないよう、上手く共有・分散できるような業務分担が理想と考えます。

育休制度がもっとこうであれば嬉しかった、という点はありますか

毎日午前中だけを育休時間としたり、1週間のうち3日を育休日とするなど、もっと自由度の高いものであれば、育休期間中でも業務もそこそこにはこなす自信はありますので、キャリア上長期では休めない、休んでも早く復職しないと、などの考えや焦りは緩和され、長期の育休を取得できたと思います。

これから育休を取得する、しようかどうか考えている男性へ、アドバイスがあればお願いします。

迷っているのだとすれば、奥様のためにも、これから育児をしていく自分自身のためにも取得した方が絶対にいいです。ただし、ただの休暇的に認識しているのであれば、考えを改めた方がいいです。
実際私はほとんど眠れませんでしたし、復職し残業もそこそこに働いていますが、育休期間の方が体力的・精神的に厳しかったと感じています。
しかしその分子供と触れ合い、子供のことだけを考える時間になるので、その後も続く育児において、いい経験だと思います。
また、直近で子供が生まれる予定の無い男性についても、今のうちに自社の育休制度や伴う人事制度(人事評価制度)を確認しておき、育休取得推進にすこしでも後ろ向きな制度があれば、早いうちから組合などを活用して声を上げ続け、社内制度改善に会社を向かわせる活動をしておいて欲しいです。私がそうでしたが、いざ取得という時には、その時点での制度に従わざるを得ないので、特に若い方は将来を見据えて意識しておいてほしいです。

育休後の働き方については、何かアドバイスはありますか

まず当然ですが、育休が終わっても育児は続くことを意識する必要があります。
私がそうでしたが、子供が産まれる前は業務に対して自分がやると決めた日に長時間残業をして帳尻を合わせるような、ある意味マイペースな働き方をしていました。しかし育休後は、家庭のことを考えるとマイペースに遅くまで残業することが出来ない日もでてくるので、その作業は夜にやればいいや、という考えは捨て、今まで以上に効率的に業務を進める意識を持った方が良いと思います。

座談会の詳細は、以下のリンクをご覧ください。


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