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セクシャルハラスメントにおける男女の共犯関係
枕営業を要求する側が最低なのはもちろんとして、「干されたくないから枕営業を受ける」という行為も、芸能という仕事に対しての侮辱であると僕は思う。そんなことで役をくれたり干したりするような人はこちらから願い下げです。私達の仕事は、一晩の肉体関係と取り引きできるような安いものじゃない。
— 春名風花 (@harukazechan) May 7, 2020
枕営業に限らず全てのセクシャルハラスメントにおいて言えることだが、このような類の性犯罪は男女の共犯関係によって成立している。
なぜ枕営業という文化がいつまでも根絶できないのか。それは枕営業に応じる女性が一定数存在するからだ。セックスしたいと願う男の欲望と、男の欲望から利益を引き出そうとする女の利己心、それらが噛み合ってしまった結果として枕営業は成立する。
おそらく「枕営業」という否定的なイメージから想定されるのは、「若く純粋なタレントを食い物にする悪の男性プロデューサー」というような構図だろう。もちろんそのような事例もあるだろうが、枕営業の実態はそれだけはない。女性側が主体的に枕営業という選択肢を選び取っている。そのような場面も決して少なくない。
このようなことを書くと各方面から怒られそうだが、この意見はなにも自分の独創ではない。少々古いジェンダー学者の著作からの引用だ。その学者の名はキャサリン・マッキノン。言わずと知れたラディカル・フェミニズムの大家である。
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