「互助」をやめて「革命」を始める
まぁなんというか、仕方のないことだとは思うのだが、ここのところ毎日のように「闇落ち」という評価をいただいている。
もともと自分は2016年から4年ほど「メンヘラ.jp」というメンタルヘルス当事者向けの互助コミュニティを主催しており、その前は不登校者などに向けた教育支援を2年ほど行っていた。要は「福祉」とか「慈善」っぽい、なんとなく社会的に正しそうなことを長年やっていたわけだ。
そういう自分が「反フェミニズム」という、どうもあんまり「福祉」っぽくも「慈善」っぽくもない文脈でモノを書き始めたので、昔からの自分を知る人たちはさぞびっくりしているらしい。びっくりしているというか、既に半分くらいからは絶縁されている。
このような状態の自分を指して使われる言葉が「闇落ち」である。オタク用語なので一応説明しておくと、闇落ちというのは正義のために戦うヒーローやヒロインが、悪者である敵の側に堕ちることだ。それまで信じていた正義の心を失い、悪者の味方になってしまうのである。
なんとも面映ゆい評価だと思う。「闇落ち」と評されるということは、それまでは「正義」の側に居たのだと、暗に認めてくれているようなものではないか。自分では必ずしもそうだとは思わないのだが。
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そもそも自分が不登校者に対する教育支援や、メンヘラ.jpのような活動を行っていた背景には、あるひとつの感情があったように思う。
その感情とは、怒りだ。
不当に特権を享受する者たちへの怒り。
不当に蔑まれ、惨めな境遇に捨て置かれている人たちがいる一方で、不当に優位を貪り、富や名誉や機会を得る者たちがいる。
自分はそれを精神病棟で学んだ。
17歳から18歳までの数か月間、都立病院の精神科に入院していた時期こそが、おそらく自分の原体験なのだと思う。
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