枕営業に応じた女優は「被害者」ではなく「加害者」である
邦画界の「性加害」事件が世間を騒がせている。
配役と引き換えに性行為を要求する「枕営業」をはじめ、業界全体に女性に対するセクシャルハラスメントが蔓延していたというのだ。
既に複数の邦画関係者が実名報道され、告発者の数も雪だるま式に増加しているようだ。SNS上の曝露によって始まった一連の騒動は、今や邦画界全体を巻き込むスキャンダルへと発展しようとしている。
4月4日の週刊女性PRIMEの報道によれば、枕営業を始めとするセクハラは「暗黙の了解」として邦画界の中で長年温存されてきた慣習であるらしい。報道から一部引用しよう。
《加害行為は、最近になって突然増えたわけではありません。残念ながらはるか以前から繰り返されてきました》
「今も平気で“俺とヤッたら仕事をやる”と言う映画監督がいます。彼の作る映画は評価が高く、作品に出たがる女優はたくさんいます。それを利用して、彼は当たり前のように女優たちに手を出している。それが、園子温です」
園の映画作品に出演したことがある、女優のAさんは眉をひそめ、こう証言する。
「普段から“女はみんな、仕事が欲しいから俺に寄ってくる”と話していました。“主演女優にはだいたい手を出した”とも。ある女優さんのことを“俺のおかげで売れたんだ”と言ってましたが“別の男に乗り換えられて、捨てられた”って嘆いていました」
(引用:園子温の性加害を出演女優らが告発!「主演にはだいたい手を出した」と豪語する大物監督の“卑劣な要求”)
監督や有力俳優といった業界の権力者が配役と引き換えに性行為を要求する。典型例な「枕営業」の要求だが、昭和の時代ならいざ知らず、令和の時代のいまもそんな慣習が残っているとは呆れるしかない。
ただし正直なところ、筆者としては大きな驚きはない。ミニシアターで上映される興業規模の小さい邦画業界などこんなものだろう。邦画業界に限らず、演劇、現代美術、純文学、人文学など、商業として成り立っていないアート業界がセクハラ・パワハラの温床であることは有名な話だ。
基本的に、金回りの悪い業界は空気がよどむ。金が儲からないので人が離れていき、人材の新陳代謝が失われ、僅かな権益を持つ個人を中心としたカルト宗教的な空気が醸成される。
そうしたカルトに集う連中もボンクラのカスばかりだ。そもそもいい歳して金にならないお芸術に没頭する輩など親の金で食っているニートのような連中ばかりだが、それに加えてパワハラ・セクハラの温床のような場所で生きていけるような個体のみが選別されるのだから、本当に正真正銘、カスしか残らない。
かのeternal wind氏は邦画業界について
日本の映画界、奴隷のような下積み時代を十年以上も経験して、助監督になってすら監督には下男のように奉仕する社会らしいが、そういう人が数十年の下積みの末に、映画監督になったとして、その人のクリエイティビティなんて、もう完全に摩滅してるんでないの?だから邦画はつまらねえんだと。テレビでは人権だの平和だのを言っていた大島渚は、撮影所では、スターリン並みの暴君だったそうだが、そういう権威主義者の頭のおかしな人におとなしく仕えられるような人が、社会に対する優れた風刺などできるわけない
とかつて発言していたが、筆者としても全面的に同意する。クソ溜めで生きていけるのはクソだけだろう。そうしたボンクラのカス共が今さら被害者ヅラして騒いでいるのも個人的にはくだらないと思ってしまう。なぜなら基本的に、枕営業に応じた女優たちは「被害者」ではなく「加害者」だからだ。それはセクシャルハラスメントという現象の構造を理解すれば誰にでもわかる理屈である。
そもそもセクシャルハラスメントはなぜ起こるのか。
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