みみ子

大学院博士課程、not 優秀なゆるふわ女子学生が、イバラの研究生活をサバイブするための試行錯誤の記録

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大学院博士課程、not 優秀なゆるふわ女子学生が、イバラの研究生活をサバイブするための試行錯誤の記録

最近の記事

人文系博士5年目で新卒就職して、考えたことなど

しばらく前の記事で博士4年目にして新卒で就活する旨書いた。 (その職場を一年で退職し、最近転職した。) そんなバタバタの渦中でとか、ふつうに正社員として働く中で色々考えたり、理解したことも多かったので記録しておく。 「文系で博士なんて行ったら就職できないよ」「院は社会不適合者の集まりw」とか言うの、ほんとにやめてほしいツイッター(私は頑なにそう呼びたい)とか見ていると、半ば冗談で、知ったような口で、そういったことを言う人がいる。 無頼アピールなのかもしれない。あるいは人文系

    • 人文系博士4年(満退予定)による新卒就活の記録

      人文系の某領域にて研究を行う私、最近新卒として就活を経験しました。 「人文系博士学生の民間就職は厳しい」という噂はいっぱい聞くけど、実際に経験したことある人はそんなにいないという状況なようにも思うので、どなたかの参考のためにここに記録しておきます。 就活を通して、なんとなく常識のようになっている「人文系博士学生の民間就職は厳しい」という言説は部分的には正しいし、部分的には正しくないな、と思うようになりました。 その詳細も含め、あくまで私の経験だけに基づいたものにはなります

      • むりってときのセーフティネット用意しとけ(あるいはオールインワンクリームのすすめ)

        日々一生懸命生きてると、まじでむりで気力が起きないときがあるな。 たとえば私はそういうとき、顔洗ったあとの化粧水→美容液→クリームがめちゃくちゃめんどくさくなってしまうことがある。 こういうときに完全にスキンケアをさぼって数日過ごしてしまうと、肌がぼろぼろに、元に戻すまでに時間がかかる。 なので、私は化粧水をオールインワンクリームに置き換えた。オールインワンクリームはすこし頼りないが、一応美容液やクリームの役割まで果たすので、普段はオールインワンクリーム→美容液→クリームに

        • バイトしながら(女子)大学院生やる

          諸般の事情により、バイトをしつつ大学院生活を続けていく方法を本気で考えなければならない状況の大学院生もけっこういる時期なのではないでしょうか。ここでは、学振やその他充分な資金援助を受けずに、研究をしつつお金の問題に果敢に対処する方法について、この四年間試行錯誤した私なりに、気持ちの面と具体的方法の面から書いてみます。 私のケース私は実家暮らしで、国公立大の博士課程に在籍しています。学部時代はありがたくも親が学費を出してくれていたので、学部までは奨学金を借りていません。という

          ロールモデルの不在と女性研究者の人生

          女性研究者が少ないことは、一部の特定の分野を除き、どの研究業界でもみられる傾向であるといって確かだ。ジェンダーバランスの均衡をとることをめざしたイベントや女性限定の研究ポストの設置は、さまざまな研究分野で行われている。 女性研究者はなぜ少ないのか。かねてから指摘されてきたことではあるが、やはり、女性の人生設計がいくらか複雑であるのに、女性研究者のロールモデルがいないことが大きいのではないか。 もしそれが正しいとすれば、その状況が変わらないと、女子学生を短期的にエンカレッジ

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          左手に本、右手にはコスメ

          私の分野の学術書、日本語文献なら3000円前後。 私がよく買うコスメ、ハイブランドでないデパコスリップ3000円前後。 残念ながら、私は金銭的に余裕があるわけではない。学費だってバイトで賄ってるし。学生の買う研究資料に研究費を出す慣例のない分野だし、自分が発表する学会だって自腹でホテルをとるし。(招待講演に行ったときはさすがにでた。) そういうわけで、修士に入ったころは、「私は化粧品と本なら、本を買うの」と思ってた。3000円が手元にあったら、少なくともこれからの数年は本

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          大学院生メンタルとの付き合い方

          大学院生をやってると、メンタルのことを心配されることが多い。特に女子学生は心の調子を崩す人が多いらしく、研究よりなにより、まず心の調子を気にされる。(それはそれでどうなんだ) 実際、精神状態に問題を抱えている大学院生は多い印象だ。学内のカウンセリングルームに行っているという話もしばしばきく。 メンタルがやられてしまっては研究にならない。 ここでは、大学院生の女である私が心の調子を落とさないために心掛けていることを紹介する。あなたに役立つこともあるかもしれないし、ないかも

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          PMSのある研究生活を乗りこなす

          私は毎月、「女の身体と研究はなんて相性が悪いのだろう」と嘆く。正確には「月経のある女の身体」と言ったほうが良いか。毎月襲いくるPMSは容赦なく研究を妨害してくる。 PMS(月経前症候群:日本産科婦人科学会)、生理前に起こる心身の不調だ。イライラ、集中力・認知力の低下、倦怠感、腹痛、おなかの張りなど、その症状は多岐にわたり、人によってさまざまである。 PMSに苦しめられる人は研究の世界に多いのではないか、と思うのだが、あまりそういった話を聞いたことはない。そもそも女性が少な

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          博士課程の女、どうやってがんばる?

          大学院博士課程、孤独で険しい道である。しかも女が少ない。 博士課程の女には、博士課程の女特有のさまざまなプロブレムがふりかかる。でも、博士課程の女は少ないから、ネットの海をさまよっても参考になる情報はあまり見つからないし、たまに見つけたブログはめちゃめちゃ強くて優秀な女性だったりして一通り記事を読んでへこむ。 無理しすぎす、楽しく持続的に研究を続けるために、これまでの研究生活の中で試行錯誤してきた。そんなあれやこれやが蓄積されてきたので、ここに少しずつ書いていきたい。誰に

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