能登半島地震における旅館の記録 51
10月になった。地震から9ヶ月が経ち、今は地震より雨の心配ばかり…。
ここ最近、どんな記事を書けばいいのかと悩んでは、下書きを保存したり消したりの繰り返し。でも多田屋スタッフの頑張りは伝えたい。そしてみんなが、大好きな能登の為に何か出来ないかと考えている姿は残していきたい。
今回の水害で多くの仮設住宅が被害に遭った。当館としても使えるお部屋があるならば避難して頂きたいと思ったのだが、防災の観点から(スプリンクラーや防火扉が機能しない、建物自体に危険があるなど)受け入れが出来ないということになった。支援の方や業者の方が泊まれるのは従業員扱いとしての受け入れになるとの事。仮設住宅の方々の安全第一というのは分かっていたものの、多田屋として出来る事は極端に少ない。
9月30日 全体集会 草むしり班&会議班&客室清掃班&まかない班
多田屋としても今の状況でどう活動していくか…。みんなで出来る事は何か…。宿泊業とはまた別にお金を生む方法はないだろうか…。スタッフが集まっては会議をしている。雇用助成金が年内いっぱいと言われている。これからが本当に踏ん張りどころだ。会議班は、まかないの時にみんなで飲んでいるクラフトコーラの作り方を学ぶ。
和倉護岸、2026年度復旧工事完了に向けて動き出す。2026年…あと2年か…。保育園で看護師としてお手伝いさせて頂いて半年。保育園の先生達に、思わず「まだまだお世話になります!」と言ったら、「ずっといて下さい!」涙が出る。私がやれる事を今は一生懸命やろう。社長は、「これからの時代は二刀流もありだね。」うん、それも悪くない。
続く…