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能登半島地震における旅館の記録 52

10月3日 若女将 仙台日帰り
実はこのnoteがご縁で仙台に行くことになった。これからの和倉温泉の復興に関しては社長が中心として動いているが、私はこのnoteを通して地震直後からの旅館動きや能登の事を知ってもらおうとしている。noteに残した事しか話せないが、自分の言葉で伝える事も大切だと思い仙台に行くことにした。仙台、金沢から3時間ちょっと。日帰り出来る距離にびっくりした。

仙台市や観光関連事業者方々の防災への取り組みや、危機管理に対する姿勢に驚いた。ここまで進んでいるのか…。私が旅行者ならば仙台を選ぶ。それは何かあっても安心だからだ。そう思えるほど素晴らしい取り組みと活動をされている。すごく勉強になった。和倉温泉も復興の際には、安心安全が絶対だと改めて強く思った。仙台からも1月1日の地震直後から能登に足を運んでくださった方々がたくさんいらっしゃった。心から感謝したい。

10月4日 多田屋手芸(ミシン)部 活動開始
多田屋のスタッフはそれぞれに特技があったり、とても好奇心旺盛でパワフルだ。自分達に出来る事シリーズ、とにかく何かを作ってみる。社長も私も何でもやってみればいい派。とにかく、スタッフが自分達で考え動く事がとても大切だと思っている。

同日 地元の中学生と和倉の街づくり&どんな観光地にしたいか会議
社長も相変わらず忙しく、色んな活動をしている。この日は地元の中学生達と和倉トークの日。社長は能登の復興、和倉温泉の復興には大人達の意見以上に子供達の意見を大切にし、尊重・実現していかないといけないと常々言っている。今回は、それぞれの地域の親御さんにも参加して頂いた。子供達がどんな事を考えているのかを親の目線としても知る事が必要だからだ。

子供達を見ているだけで涙が出る

あまり触れたくはなかったが、震災後頑張っていた中学生の女の子が能登の豪雨で亡くなった。私にもまったく同じ年の娘がいる。他人事とは思えない。絶対に同じことが起きてはいけない。子供達が安心して住める、そして住み続けたいと思える能登にしていかなければ。

続く…


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