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能登半島地震における旅館の記録㊶

5月31日 ISHIKAWA MARCHE 令和6年能登半島地震応援マルシェ
流山おおたかの森S.C 本館 1F ウエストプラザにて、加賀木材さんのご縁で3日間、多田屋の売店商品も出店させて頂く事となった。今はご実家の千葉でリモートワークをしてくれているスタッフが、マルシェに参加した。多田屋のファンの方が駆けつけてくれたり、背景はわからないけど何かを言おうとして泣きそうになって無言でうなづいた方。去年の夏まで金沢に住んでたご家族や、若いカップル、ご年配の方々など、多くの方から「和倉温泉って今どんな状況ですか?」「多田屋さんはどうですか?」といったお声をかけて下さった方。「何もできなくて申し訳ないですが、営業再開できるといいですね、応援しています」という励ましのお声をたくさん頂いたそうだ。その報告をスタッフ皆にフィードバックしてくれる度に、和倉では出来ない体験を私もさせて頂いたような気分になる。

多田屋を卒業した鴻さん!草野君!イブさん!
かけつけてくれてありがとう!

色んな方の訪問も嬉しかったが、多田屋を卒業した関東チームが足を運んでくれた事だ。またいつか笑顔で再会しましょう!そして同日に、息子の通う和倉小学校の運動会開催。震災の為に運動場が使えず、今回は体育館にて体育祭という形で行われた。息子の最後の運動会が不完全燃焼で終わるかと思いきや、子供達のパワーはすごい!場所や日時、競技内容にこだわっていたのは親の私達で、子供達は与えられた環境の中で、笑顔で生き生きと力強い姿を見せてくれた。私たちは体育館の上からの観戦となったが、子供達の応援合戦や声援は和倉の街中に響いたのではないかというぐらいに迫力があった。この子供達がいれば和倉も大丈夫と心から思えた体育祭だった。

息子は赤団・団長としてがんばりました!

6月3日 ボランティアデー  AM6:41 能登地方 震度5強
ボランティアデーの早朝に地震が起こる。総務部長からボランティアより安全を優先するようにと連絡が入る。それでもたくさんのスタッフが集まってくれた。この日は館内清掃と草むしり。

自然の威力はやっぱりすごい
お正月にお客様に出す予定だった能登牛を使って
能登牛のすき焼き スタッフの畑の春菊添え
スタッフお手製のみずぶきとイカの酢味噌あえ

6月5日 保育園にて虫歯予防デー
ついに保育園にて園児の前で私が寸劇をやる事になる。6月4日は虫歯予防デー。子供達に歯磨きの大切さを伝える日。私は思い切って虫バイキンを演じる。恥ずかしいというよりは、子供達の反応の良さに圧倒され、跳ね返ってくるパワーに押しつぶされないようにするのが精一杯だった。あ~エネルギーを吸い取られるとはこの事か…。どのお仕事も大変だが、保育園の先生方には日々頭が下がる思いだ。

虫歯予防デー 一生懸命ネットで検索しました

6月7日 清水造船さんによる護岸土嚢作業
下記の記事を見て頂くと、どうして和倉温泉の復旧&復興がなかなか進まないのかが少しわかるかもしれない。

向こうからは見えなくても
清水造船さんに手を振ってしまう

続く…


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