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能登半島地震における旅館の記録㉝

4月22日 9:00~多田屋・全体集会
今回も社長の話から始まり、今の現状報告。支援者受け入れで動いているが、本格的な受け入れにはもう少し時間がかかることを説明。面談も引き続き行う。受け入れの為の片付けをみんなで今日もやりましょう!前回の全体集会から1ヶ月経ったが、何か大きな変化や決定を発表する事は出来なかった。それだけ復興は進んでいる様で進んでいないのだ。でも、毎月第4月曜日は皆で集まる事は続けたい。

毎回、社長同じような恰好している気がする…
スティーブジョブズを目指してる?
私が館内を周っていると、楽しそうな笑い声が聞こえたので
覗いてみると、冷凍蟹の身出しをしてくれていた
支援者の方々がゆっくりお休み頂けるように
でも、これも現実
業者さんも助けてくれる
配管の状態を確認する為に
点検口を探しては潜り込んでくれている
いい匂いにつられてやってきたら、唐揚げ!
今日は唐揚げだって!とアナウンスしながら
館内をまわる私
4月22日の多田屋ランチ
たけのこご飯だ!

13:00~能登香島中学校にて社長が子ども達に講演

社長は本当に忙しい

復旧・・・壊れた物をなおす。
復興・・・以前より町を安全にし、産業を活発にする。人々の暮らしを豊かにする。

復興は大人達がやるものではなく、中学生皆さんも復興に携わっていかなければならない。自分たちの思う復興について考えてほしい。そしてどんな七尾や能登にしたいか教えて欲しい。今後皆さんの意見をもっと聞く機会を設けていくので考えて欲しい。そして皆さんの意見を復興に反映していきたい、能登の復興には君たちの力が必要だと語りかけていた。

多田屋のまわりには宝物がいっぱい
スタッフが私に送ってくれた写真

スタッフが、【全体集会後に多田屋の周辺を何人かで散策し、多田屋の森ネイチャーツアーに出掛けました!春の山菜がたくさん採れ、八重桜が満開。マルバウツギの蕾も素敵でした!今日もお疲れ様でした!】と私に連絡をくれた。こういうスタッフ達に多田屋や私達は支えられている。多田屋をそして能登の恵みを大切にしてくれるスタッフ。震災後も能登の風と自然を感じながら、お互いを思いやる心は変わっていない…いや、さらに大切にするようになったと思う。

息子は夫に、ファミコンでドラゴンクエストのやり方を
教わっていました 

皆さん、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか。多田屋をはじめ、和倉温泉は本当に静かでした。支援者や業者の方々もきっとご家族やご友人と過ごされたのだと思います。お天気も良く、能登の空は青くて高く、七尾湾は輝き、山藤と新緑のコントラストの美しさに感動した反面、和倉温泉街の時が止まってしまっているのを実感、痛感してしまいました。社長や私は、ゴールデンウィークの過ごし方が分からず、息子とゲームをしたり、オセロをしたり、自転車に乗ってみたりと過ごしました。こんな過ごし方で良かったのかな…。

続く…

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