わかおの日記78
目を覚ましたら、知らない天井だった。昨日終電を逃して、友達の家に転がり込んだのだから当たり前である。昨晩はとてつもなく疲れ果てていたので、熟睡することができた。
通勤通学に勤しむ人たちを横目に、逆方向の電車で家に帰った。別に悪いことはしていないのに、なんだか後ろめたかった。
帰宅して泥まみれの体を洗い、コーヒーを飲んでこの1週間で溜めた授業を消費した。今週は少々はしゃぎすぎた。その代償はそれなりに大きいのである。教育学と倫理学と心理学、余裕があれば哲学の授業を今日中に消費せねばならない。結局哲学の授業は消費できなかった。まあいいか。
昼過ぎにれいの遊水池に行って、壁あてをしようとしたが、前回もいたラクロス男が、壁あてをしていたので出来なかった。しばらく遊水池の周りをウロウロしていたが、一向に男がどく気配をみせないので一旦家に帰った。
そして授業を消費してまた遊水池に舞い戻ると、今度は小学生たちが和気あいあいと野球をしていた。壁あてはできそうな感じだったので、なんか少し恥ずかしいけど壁あてを始めた。
1ヶ月投球から遠ざかっていた肩も、ようやくボールを投げる感触を思い出してきたのだろう。前回キャッチボールをしたときよりもいいボールが行っていたような気がする。
怪我をする前と治った後を比較した動画である。怪我前の投球フォームは、体が硬さが全面にでており、力みまくっていることも明らかである。そりゃ肩もこわすよな。
ぼくのボールを見た小学生たちの、おぞましいものを見る目が気持ちよかった。これが大人の力だ、わかったか。
その小学生たちは、ぼくが壁あてをしているところにわちゃわちゃたむろしながら「なぜぼくたちは母親のお腹から出てきたのに、父親とも血が繋がっているのか」という議題について討論していた。これは中学以降の理科で遺伝子について学習するまで解決されない難問である。小学生のなかの1人が、「生まれてきたときに、父親の血液を輸血されるのでは」という仮説を打ち立てていて、非常に見所のある少年だと思った。
追伸 やっぱりスパイク履いたほうがいいね
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