わかおの日記329
旅行から帰ってきて、誕生日だった。去年はなんかびっくりするくらい沢山の人から祝ってもらい、ありがたすぎたのだが、今年は例年通りといった感じで、例年通りの感慨。
疎遠になっていた友達とか、尊敬しているバイト先の人とかからきて、それはとても嬉しかった。その人たちがぼくのことを考えるのに少しでも時間を使ったということで、それに応えたいと思う。みなさん、ありがとうございます。
自分も誰かを祝わなくてはならないと思うが、祝う/祝わないラインの線引きや、祝ったことに付随して発生するやり取りのことなどを考えると億劫で毎年やっていない。今年もやらないと思う。本当にごめんなさい。
誕生日なので、彼女と会った。12時の約束は当然のように13時になり、酷暑のなか新宿の西のほうまで歩いてカツカレーを食べた。
侮るなかれこのカツカレーはカツカレーのなかではかなり立派な部類のやつで、とんかつの名店がやっているカツカレーなのだ。
当然のようにうまく、彼女の奢りなので輪をかけてうまかったが、ロースの脂が少し持たれて腹がパンパンになった。中高生の頃と比べて確実に脂に弱くなっている。
そのあとカフェに行ったりいろいろして、夕飯は武蔵関の洋食屋で食べた。彼女は暑さで頭が痛くなってしまって、道中ずっとイライラしていた。自分も虫歯の時イライラするので、気持ちはよくわかるゆえ、黙って二の腕を揉んで歩いた。
武蔵関にあるこの店は知る人ぞ知る名店で、さすがにかなーりおいしかった。やたらと手際のよいワンオペ営業の店主も気さくな人で、たくさん話してくれた。
しかし大谷の50-50の話をしていたはずが、話題がいつのまにか政治への不満へとすり替わり、そこから政治漫談が10分くらい始まってさすがに辟易した。政治漫談が終わると、「すいませんねこんな話しちゃって」と、店主が気まずそうだったので、会計して店を出た。武蔵関の商店街を駅の方に戻りながら、あの店主をこんな風にしてしまう、現在の悪政が許せないと思った。