わかおの日記44
今日は非常に日記の付けごたえがある1日だった。朝起きて英語の課題をこなしたあと、田無までお使いに行った。ぼくは書店に用があったし、母親はわざわざ化粧をして田無まで行くのが面倒くさかったのである。西友で秋刀魚を買ってこいと申し付けられていたが、秋刀魚をビニール袋に入れたら思いのほか尻尾が鋭く、秋刀魚が袋を突き破り地面に落ちてしまった。普通の人は、西友で秋刀魚を地面に落っことすようなことはまずしないのに、どうしてぼくが秋刀魚を買おうとすると、こういうことになってしまうのだろうか。ぼくが抱えている生きづらさは、全部こういう類のものだなあと思って、少し落ち込んでしまった。上手く秋刀魚を袋に詰められたらなあ。
我がカネコアヤノのライブがYoutubeで無料配信されると聞いて、昼過ぎからテレビの前に正座していた。やはり昼下がりのカネコアヤノは格別だ。さっぱりとした格好をして、元気に歌を歌っていた。もうそれだけで満点である。最後、代表曲の「アーケード」を歌い終わって、非常に楽しそうなふうに「ありがと〜ございました」と言い残して去っていったのが印象的だった。フジロックの時よりも、音楽を楽しんでいる感じがして良かったと思う。
さて、今日行われたカネコアヤノのライブを凌ぐイベントといえば、やはりキングオブコントだろう。ぼくはお笑いについては一家言あるつもりなので、これもまたテレビの前で正座して最初から最後までみていた。ぼくは決勝進出者のなかでは蛙亭が好きだったので、蛙亭の中野くんが大暴れしてくれることを期待して見ていた。しかし中野くんがめちゃくちゃ緊張していて、思ったほどハネなかったのが非常に残念だった。やはり優勝した空気階段はとても面白かった。1本目のネタは設定だけでも面白いし、鈴木もぐらがずっとパンストを被っていたのが地味にずっとジワジワきていた。
しかしぼくが特に気に入ったのは、ザ・マミィの1本目のネタである。いわゆる「やばい人」をネタにするコントや漫才はよくあるし、その「やばい人」が意外と常識人だという展開もよくあるように思える。けれども「やばい人」にもちゃんと感情があって、人から信頼されたりするのは嬉しいんだというふうに、「やばい人」の人物像に奥行きをもたせることで、喜劇であるコントに少し感動的な要素を持たせたことは非常に斬新だったと思う。
こんなに形式化、競技化されたコメディの文化が根付いているのは、おそらく日本だけなんじゃないだろうか。そこら辺も気になるなあと思った。
追伸 東京03の飯塚と小峠が全く同じコメントをしていて面白かったです。