日記にも及ばないもの
本当は9時18分の電車に乗りたかったけれど、携帯を取りに戻ったせいで間に合わなかった。頑張って走ったのだが、無駄だった。生まれてこの方鈍足で鳴らしてきたぼくだったが、ここ最近股関節がよく動くようになったので、びゅんびゅん走ることができるようになって、それで調子に乗って走ってしまったのだと思う。どうせ間に合わなかったのに。
寝る前に聴いていた「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」の続きを聴きながら大学に行った。ロバート秋山がゲストの回で、めちゃめちゃ面白かった。「別にブレイクしようとか思ってなくて、好きなことをやってるだけなんですけどね」という秋山の言葉が印象的だった。ぼくもなれるものならそうなりたいんですけど。
ぎりぎり教室についてすぐに、筆箱を忘れてきてしまったことに気づいた。授業の終わりにある小テストに回答するためにペンが必要なので、とても困った。つまり前の席のひとに話しかけて、ペンを貸してもらわなければいけないということなので、そのことを想像しただけで胃腸がキリキリして、トイレに行った。
くずし字の授業は本当につまらない。くずし字の読み方を解説しながら枕草子を読み進めていくという授業なのだが、まあ内容もつまらないんだけれど、担当の女の先生が生理的に好きになれない。悪い人じゃないんだろうけれど、ジャパネットたかたの人みたいに語尾が裏返る癖があるのに加えて、花粉症かなんかなのか、頻繁に「ン`` ン ``」という咳払いをするため、話を聴いていると不快感がすごい。多分ぼくは聴覚が少し敏感なので、こういうのが余計に辛く感じるんだと思う。朝とかに弟が奇声を発しながら走り回っているのを見ると、ぶん殴りたくなってしまう。
まったく勉強をしていないので、小テストも基本的にパソコンを見ながらズルしてやっているのだが、新しいノートパソコンを買ったので勝手がよくわからず、小テストの出来も悪かった。しかし、前の席のロン毛青年が快くぼくにシャーペンを貸してくれたので、人間の優しさを感じた。
授業が終わるとすぐ図書室にこもって、映像授業を消費した。気持ちの落ち込んでいる日に空調の効いた紙臭い書庫にこもっていると、どんどん嫌な気持ちになっていって、気づけば授業動画を再生しながら、「文学部 後悔」「大学 やめたい」「慶應 クソ」みたいなネガティブなワードで検索をしていた。そんなワードで出てきたサイトには「自分から行動することで、大学生活は楽しくなりますよ!」みたいなことしか書いてなくて、余計に嫌な気持ちになった。
昼は商店街のうどん屋でぶっかけうどんセット(730円)を食べた。入った瞬間に、「おいおい大丈夫か〜」と思ったが、案の定量が少なかった。うまいまずい以前に量が足りないということのがっかりさは半端じゃなく、しかも落ち込んでるときに飯の量が少ないと本当に世界を呪いたくなる。心だけでなく、腹も満たされないということか。
精神的な不調は3限の文学史の授業でピークを迎え、隣の席の体育会のやつのシーブーリーズの匂いがよけいに劣等感を刺激し、芥川作品の話なんて全く頭に入らないままひたすら手が震えていた。あと一歩踏み外したら奇声を発しながら教室の壁にドロップキックしていたかもしれない(受験期はよくやっていた)。
ここまでの文章を精神的に落ち込んだ反動で昨日に書いたのだが、何も面白くないし、書き足して日記にするのも億劫なので、もうこのまま投稿しようと思う。宝くじ当たんねーかな。
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