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わかおの日記28

午前中は、アルバイトのメールに忙殺されていた。税制上の理由から、ただ業務報告書を書くだけなのにやたらと面倒な手続きを踏まねばならず辟易した。社会人に、ましてや個人事業主になどなったら、もっと面倒なのだろうか、恐ろしいことである。しかしこの仕事によって得られる収入は莫大なので、まだ我慢はできよう。

家に幼馴染の母娘が遊びに来た。本当ならこの話題で字数を稼ぎたいところなのだが、このひとたちはどうやらぼくの日記を読んでいるらしいので、余計なことは書けない。幼馴染とは幼稚園からの付き合いだが、しばらく見ない間にすっかり変わり果てていて驚いた。ぼくが自習室にこもって受験勉強をしている間に、みんなはすっかり大人になっていたようだ。親子ともに非常にお上品、品行方正、貞淑であり、ぼくたちはお茶を囲みながら、非常に楽しい昼下がりのひと時を過ごした。まったく関係ない話だが、どうして女性の話す下ネタというのは、こうもえげつないものなのだろうか。男ウケ抜群の猥談に定評のあるぼくでさえ食傷気味になってしまうほどである。ぼくとしては男連中に囲まれながら「西郷隆盛は金玉が大きかったらしい」とか「背の低い女はエロいらしい」とか言っているほうが、よっぽど気楽である。女性の下ネタは微に入り細を穿つほど具体的なので、ピュアボーイのぼくには少し負担が重いのだ。

そのような事情からすこしぐったりしてしまったので、回復を図るためにサウナに行った。平日の少し早い時間帯ということもあり、空いていて快適だった。よく考えたら露天風呂というのは、数少ない合法的に野外で全裸になれる場所だなあと思い、感動した。大学生にもなって、そんなことに感動しているようではおしまいである。現実を見ろ。そのようにボーっとしていたからか浴室内でサウナの鍵を紛失してしまい冷や汗をかいた。鍵を探して浴室内をうろうろする不審者になるのはもう嫌なので、次からは気を付けたい。

追伸 グーグルマップで露天風呂を上から見たら、ワンチャンあるのでわ?




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