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わかおの日記142
どう足掻いても暇なので、最近はあらゆるエンタメに手を出してみている。ぼくには受験勉強の後遺症で、フィクション作品を「時間の無駄」と見なしてしまう悪癖があるので、映画や漫画を見始めるのにも結構な覚悟が必要なのだが、この退屈の前にはそんな悪癖など無力だ。
さらにぼくは逆張り大好き厄介人間なので、流行りのものなど決して見るものかと思っていたのだが、結局流行っているものは面白いということに今頃になって気づいて、最近は流行りものに手を出してばっかりいる。気づきが遅すぎる。
というわけで、本当に恥ずかしいのだが、もう既に手垢のつきまくった、あるドラマの感想を、あえて今更書こうと思う。
【イカゲーム】
さすがに遅すぎるよ。だってみんながイカゲームの話をしていたのは去年の初夏くらいじゃないか。いまイカゲームの話をしている人は、なんかちょっとキモイよ。少し人気に陰りが見えても頑なにイナズマイレブンをやっていた友達のようなキモさがあるよ。さっさとお前は妖怪ウォッチをやれ。同じレベルファイブ作品だろ。だけど面白かった自分の気持ちに嘘はつけない。
ストーリーの枠組み自体はよくあるデスゲームものだけれども、やっぱりNetflixなだけあって細かいところまでとても手が込んでいた。お金かかってるなあという感じだった。そもそもデスゲームを実際にやるとしたら、何十億、何百億といったお金がかかると思うのだが、本当にそれくらいのお金をかけて撮ったんだろうなという感じがした。
「死」という普通の人間がもっともイメージしづらい事象を扱う作品においては、やっぱりリアリティが重要なんだろう。「硫黄島からの手紙」は面白いのに「野火」がつまらないのは、その辺りの違いだと思う。 要はグロさがリアルなほうがいいのだ。
そういえば「火垂るの墓」とか「はだしのゲン」とかも子どもが観るにしてはグロかった気がする。特に「火垂るの墓」は、中1のときに金曜ロードショーで初めて観て、寝れなくなってしまったのを覚えている。
デスゲームなどに巻き込まれず、こうやってゴロゴロしていられるのがイカに幸せか!おあとがよろしいようで。