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わかおのわくわく免許合宿〜喰って、喰って、喰いまくれ〜
博多、佐世保、広島(主に宮島)という三都市を訪れたわけだが、何をしたかと言われれば、主にメシを食っていた。Iはガリガリのくせに食に対する探究心がものすごく、おまけに地方都市でやることといえばメシを食うことくらいしかないので、ぼくたちは1日3食の限界を超え、1日4食、ひどいときには1日5食という冬場の野球部のような食生活に勤しんでいた。とにかくメシを食ったので、写真に簡単な感想を添えて、メシをまとめておこうと思う。
博多にて〜たくさん食えば、よかろうもん〜
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9時ごろ博多について、朝食代わりに「むっちゃん万十」を食べた。ムツゴロウがモチーフらしい。こし餡は大したことはなかったが、ハムエッグはめちゃくちゃおいしかった。
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卒業してから博多に戻り、小腹が空いていたので、行きに食べることのできなかったうどんを食べた。Iがやたらとうどんを食べたがっていて、なんでこいつはこんなにうどんを食べたがるのか、うどんなんかどこでも食えるじゃないか、変なやつだなと思っていたが、ここのうどんを食べて間違えていたのはぼくのほうだったと思い知らされた。750円とは思えない代物だった。DVDくらいのデカさのごぼ天が乗っていて、しかも信じられないくらい美味かった。ごぼうなんか雑魚根菜だと思っていたのに、このごぼう天はギリイカ天に勝つぐらい美味かった。うどん自体も麺は細めだが、しっかりコシがあってよかった。
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時間は前後するが、行きに博多で一泊したとき、昼に水炊きを食べた。初めての水炊きだった。店員のお姉さんがいろいろやってくれた。この店の店員さんはみな綺麗だった。ていうか博多は綺麗なひとがすごく多くて、くたびれたババアとジジイしかいない西東京市どの格の違いを感じた。水炊きは素朴な味でおいしかった。
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もつ鍋の写真を取り忘れ、急いで雑炊の写真だけ撮った。水炊きとは対照的に、もつ鍋は味が濃くてわかりやすい美味しさだった。スープと黒霧島を交互にちびちび飲むという楽しみ方をしたが、絶対にそういうことではなかった気がする。
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オイラ絶対くっさい博多ラーメンを食べるんだい、と思っていたが、街中に漂うとんこつの匂いを嗅いだだけで食欲を失ってしまった。ここのラーメンは全然臭くなくて食べやすかった。でもこれなら別に東京でも食べれるような気もする。やはりその土地でしか食えないうまいメシを探すのは難しくなっている気がする。うまかったらすぐに東京に輸出されてしまうから。
佐世保にて〜沢山食えばいいばい〜
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野菜が嫌いなので、出てきたときは正直ウッとなったが、餡が美味しすぎて野菜のことを気にせず食べられた。もはや二郎。ただ麺はほぼ味のないベビースターなので、もしかしたら普通の麺にしたほうがよかったかもしれない。
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釣ったアジをフライにした。東京湾で釣れるアジは豆アジくらいのサイズなのだが、長崎の海のポテンシャルは半端なく、東京湾で釣れたら卒倒するようなサイズのアジが、堤防の足下でバンバン釣れる。すごすぎる。もちろんうまかった。
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これは2回目に釣りに行ったときに釣れた根魚を煮付けにしたもの。タケノコメバルなんて初めて釣った。おそらく30センチ以上はあった気がする。刺し身にして食べたら最高だったと思うのだが、持ってきた包丁がショボすぎて、あえなく煮付けになった。煮付けにすると可食部が少なくなって少し残念だったが、もちろん美味しかった。
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西海パールシーリゾートという、失敗した江ノ島のような場所がある。そこのレストランで食べた。なんと1600円もして、値段の割に肉が少なかったのでご立腹である。佐世保名物みたいだが、まじでレモンステーキは大したことない。普通にステーキ食べたほうがいいと思う。
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免許合宿のストレスに耐えきれなくなり、佐世保駅のカラオケで7時間くらい歌ったあと、フラフラになりながら深夜食べたラーメン。店内もガラの悪い酔っぱらいばかりで、少し怖かったが、ラーメンはめちゃめちゃ美味かった。今思い出しても涎が出る。しょっぱさが癖になる味。もしかしたらめちゃくちゃ化調が入っていたかもしれない。
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個人的にはここが佐世保で1番ヤバかった。合宿所からダッシュで20秒。腰の曲がったおばあちゃんと、老シェフが夫婦でやっている店。ちょっと引くぐらい大きなカツが乗ったカレーが800円だった。チキンカツカレーは600円だった。安すぎる。三田ならプラス1000円しなくちゃいけないくらいの安さだ。
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カツカレーやランチのヤバさを味わったあとにステーキなんか頼んだらどうなっちゃうんだろうと思って、ステーキ(1000円)を注文した。もうこのころには金銭感覚がバグっていたので、1000円もとるんだから相当すごいものが出てくるんだろうと思っていたが、期待に反してそこまで肉の量は多くなかった。がしかし、肉の質がありえないくらい良かった。こんな柔らかいステーキ食ったことないぞって感じ。赤身肉を焼いただけという感じではなく、国産の、いい牛肉をバターで丁寧に焼いたのであろうという美味さだった。やばすぎ。
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コスパの観点で言えば、このランチが一番頭おかしかったかもしれない。すごくでかいエビフライに、一口ヒレカツが3個。サラダとライスがついて600円。正気の沙汰とは思えない。600円って。三田二郎より安いじゃん。洋食屋らしいちょっと使いまわし過ぎなくらいの油で揚げられたフライの茶色が、中井の「ぺいざん」を彷彿させる。案の定このあとたっぷり昼寝した。
広島にて〜沢山食うけえ〜
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あなごって普段そんなに食べないじゃないですか。せいぜい寿司かちょっといい天ぷら、あるいは巻きずしにちょびっと入っているだけで。この量のあなごを初めて見た。見た目はほぼ鰻重なので、鰻重の味を想像して口に運んだら、全く別物だった。甘くて美味しかった。やや単調なので、途中で七味をかけると○
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宮島は物価がアホほど高いので、3口ぐらいで消えてしまいそうな刺し身の盛り合わせが1300円もする。ぼくは20歳になってようやくお酒が飲めるようになったので、大人らしくここは日本酒で……と思い、店主おすすめの冷酒を頼んだ。刺し身はめちゃくちゃ美味かった。鯛の刺身は多分昆布で締めてあるので、旨味がやばかったし、タコの刺し身もコリコリしておらず、鮮度が良いのがうかがえる。あと、海に近いため、ワカメがすごくシャキシャキしていてよかった。
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親が生牡蠣嫌いなので、今まで生牡蠣を食べてこなかった。宮島に来て生牡蠣を食べないのも不自然なので、まずは牡蠣ポン酢からと思い食べてみた。初速はとても美味しく、「海のミルクや〜」と思ったものの、あとから磯臭さが出てきてオエッとなってしまった。多分これが牡蠣好きな人にはたまらないのだろう。ぼくもまだまだだなと思った。
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生牡蠣でオエッとなっちゃった反省を生かして、火の通った牡蠣を食べたらうまかった。それにしても牡蠣は高い。焼き牡蠣は2個で700円する。牡蠣を食べるたびに、同価格帯のラーメン二郎やシェフのランチが頭に浮かんできて、その幻影を振り払うのに必死だった。あと、宮島ビールなる地ビールがあって、これも美味かった。ていうかまずい地ビールって飲んだことない。まずい地ビールを知ってる方はぜひご一報ください。
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広島はとにかく味が濃くて酒に合う飯が多すぎる。広島に着いてまず入った駅ビルの居酒屋で、さんざん悩んだ挙げ句カキフライとホルモン天ぷらを注文したが、とても味が濃くて、それまで教習所の弁当を主に食べていたぼくは、初めてレモンを食べたときの赤ちゃんみたいになってしまった。カキフライはとても大きく、味も東京で食べるやつよりねっとりしているような気がした。いい意味で、田舎ででっかい蜘蛛を見つけたときと同じような気持ちになった。チー坊サワーという、乳酸菌飲料系のサワーを頼んたが、これは女が飲むような酒で、うまいものの少し甘ったるかった。やはりビールを頼むべきだった。
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原爆ドームに行きたいと言うIの意見を振り切り、広島風お好焼きを食べてすぐに帰った。これもまた味が濃い。ほぼ麺と卵と具で構成されているため、粉物というよりは麺料理である。たくさんソースとマヨネーズをかけて食べたらおいしかった。
以上である。旅行中いかにぼくたちが食ってばっかりいたか、お分かりいただけただろうか。東京に帰ってきてから普通の食生活をしているだけでどんどん痩せていくので、今は逆に怖くなっている。