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わかおの日記349
早めにバイトを上がり、この時点で8時間くらい立ちっぱなしなのでもう腰が、腰がかなり痛いのですが、バス停には人がパンパンやなお前状態のバスが今にも発車しそうな状態で待ち構えており、このバスを見逃すと次のバスは10分後とかなので、仕方なく乗り込んで、立ちっぱなし継続のまま20分くらい老人と成蹊学園のガキに揉まれた。
家に帰って、風呂に入り、風呂から出ると宅急便が届いていて、その中身は私がやっているラップグループspirit of osakana(通称スピオサ)のCDだった。
メンバーのフランス人が、CDを作ってくれたようで、しかもジャケットのイラストをNujabesのアルバムを担当した人が引き受けてくれたので、めちゃくちゃ美しい仕上がりになっていた。
CDを母親に見せたところ、その本格的な装いにテンションが上がったようで、たまたま家にいた祖父にCDを見せて、「そうちゃんがデビューしちゃった‼️ほら‼️そうちゃんの写真‼️男前ね〜‼️」とはしゃぎだした。
祖父は当然「なにぃ〜…?宗太朗がシーデーをだしたのか?歌手にでもなるのか?就職するんじゃなかったのか」という感じで、訳がわかっていなかった。
戦中生まれの人間に、「孫がアメリカ人とラップのグループをやっていて、自主でCDを作った」ということを理解させるのは不可能に近く、あと、普通になんか恥ずかしいので、説明してる風の周波数の声を出しながら自分の部屋に逃げ込んだ。ラップやってるの、余裕でずっと恥ずかしい。
Twitterでヒロトが書いた「カモン」というコラムの写真が回ってきて、ブルーハーツなんか全然興味ないけど感動した。
イライラしていてください。混沌の荒波の中で。もがきながら、世界が最低に見えた時、そこに突然やって来て、あっという間に全てを片付けて、あなたに「ザマーミロ」と言わせてくれるもの。それがロックンロールです。かたちはいろいろ。音楽じゃないかもしれません。落ち着くことにあせらないでね。
やっぱりこういう思想というか、考えの深さがロックンロールだと思う。顎の細い男がケツ掘られてるみたいな声でブラジャーのホックを付け外しするのはロックじゃないでしょう、腰痛いの我慢してバス乗ってるおれのほうがロックでしょう、そういうことを思った。