言語を作る-イントロダクション

 初めましての方は初めまして。若野草という者だ。早速だが前回の記事の続きを書いていきたい。下に添付した前回の記事を見ていない方は見てくれると嬉しい(見なくてもこの記事だけで十分ではあるが)。

 まず始めに断っておかなければいけないことがある。私は言語学者でもなんでもない。だから専門家から見ればおかしなことを言っていることもあるかもしれない。しかし自分なりに一所懸命に考察しているつもりなので、生温い目で見守っていただければと思う。

 さていよいよ言語について話していきたい。言語とはずばり何か。私たちが考える時、意識を共有する時、話し合う時、と様々なところに使われる、人間の根源とも言えるものである。最近の諸思想では言語が人間の判断基準や認識、意志の範疇まで決めると言われると聞く。

 つまり言語とは世界観を作る根本とも言えるもので、本気で創作するなら避けて通れないものである。(と言ったものの実際謎の創作言語で書かれた本など読めるはずもないので、プログラミング言語やエスペラント語など実用を目指さなければ、創作言語は完全に趣味の範疇だろう。)

 ゴホン、では早速言語というものを解体してみたい。手始めに言語の要素を箇条書きにしてみる。
 ・文法
 ・文字
 ・単語
 ・熟語
こんなところだろうか。
 文法は一番考察しやすいだろう。とてもシステマチックで、論理を展開しやすいところにある。
 続いて文字。象形文字からいかに派生させていくかと言ったところか。表音文字と表意文字についても考察してみたい。
 単語はとても難しそうだ。一つの単語にどこからどこまで意味を持たせるかについては慎重に扱わなければいけないだろう。日本語と一対一で翻訳できては面白みがない。
 そして熟語。熟語ができるおかげで新しい概念を言語の中に導入できる。とても重要な部分だ。柔軟に対応できるように、単語の構造などを含めて作っていかなければいけない。

 続いて言語に関わる要素について考えたい。こちらも同じように箇条書きにする。
 ・食文化
 ・宗教
 ・周辺諸国
 ・産業の段階
主要なところで言えばこれくらいだろう。さらに細かく見ていく。
 食文化は単語の指し示す範囲に影響する。よく食べる物は細かく分化され、そうでないものは大雑把にと言ったところだ。また食文化は植生や地形(海からの距離)、天候などに左右されるため、これらも含めるだろう。
 続いて宗教。とても分かりやすく現れるところは挨拶だろうか。goodbye なんかは祈りそのものだ。あとは宗教観でいろいろな概念の単語ができるだろう。
 周辺諸国の影響というものは言語にとって無視できない存在だ。例えば私たち日本人の使っている文字は大本を辿れば全部漢の国の物だ。文字まで影響するのは珍しいにしても単語の交換はよく行われている。
 そして産業の段階。新しい産業が生まれれば新しい概念が出てくるため、それに対応できるよう新しい単語ができるだろう。

 しかしこう整理してみるといずれも単語レベルでしか影響していない。文法というのはそれほど基本的で、揺るぎない物なのかもしれない。

 今後これらについて少しずつ深掘りしていきたいと思う。

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