可能動詞・補助動詞・補助形容詞(中学国語文法)
国語の文法ってややこしくて嫌になりますよね。
文法を理解してないと解けない問題もあったり。
スッキリ最短で理解できる解説を行なっていきますね。
可能動詞
「〜できる」という意味を表す動詞のこと。
大事なことは3つ
①五段活用の動詞からのみ作られる
②全てが下一段活用になる
③命令形がない
では詳しく見ていこう。
💫ちょっと復習
用言(動詞・形容詞・形容動詞:これらは単独で述語になる)は用い方によって語形が規則的に変化します。
例えば「書く」⇨「書かない」「書け」などのように文の内容によって形が変わります。この変化のことを「活用」といい、活用しない部分を「語幹」と言います。
活用してできた形を活用形といい、全部で6個の形があります。
①五段活用の動詞からのみ作られる
例: 書く
(助動詞「ない」をつけたとき、ないの前の語がア段=五段活用動詞)
↓ 動詞の未然形に「れる」をつける
書かれる
↓
書ける
⚠️五段活用動詞以外の動詞を可能の意味にしたいときは、
助動詞「られる」を語幹につける
「着る」⇨「着られる」 着れるは「ら抜き言葉」なので❌
「食べる」⇨「食べられる」 食べれるは「ら抜き言葉」なので❌
②全てが下一段活用になる
例: 書ける
(助動詞「ない」をつけたとき、ないの前の語がエ段=下一段活用動詞)
③命令形がない
例: 書ける ⇨ 命令形は存在しない
補助動詞
他の語の後に続いてその意味を補う動詞。文章で書かれた説明だと???となる人も多いと思います。
具体的にいうと直前に「ーて」「ーで」の形の文節につく動詞。
動詞本来の意味はないので、通常はひらがなで書かれている。
例:花を育ててみる 補助動詞は「みる」
助けてもらう 補助動詞は「もらう」
置いてある 補助動詞は「ある」 等
⭐️敬語の中にも補助動詞あり
食べていらっしゃる 泣きなさる 等
👀補助動詞かどうか見分け方👀
他の表現に置き換えられない=補助動詞
例:本がいっぱいある ⇨ 本がいっぱい存在する
書き換えられるので「ある」は補助動詞ではない
本が置いてある ⇨書き換え不可能❌
「ある」は補助動詞である
補助形容詞
他の語の後に続いてその意味を補う形容詞。
形容詞本来の意味はないので、通常はひらがなで書かれている。
補助形容詞の代表3つは
「ない」「よい(いい)」「ほしい」
👀補助形容詞かどうか見分け方👀
直前に「く」「で」「て」「は」「も」がある。
特に補助形容詞「ない」は他の2つに比べて区別がつきにくい。「ない」は助動詞や形容詞・形容詞の一部として使われているからです。
例文:
彼女はその本を読まない。 「ない」は助動詞
⭐️助動詞の「ない」は「ぬ」に置換え⭕️ 読まぬ
例文:
彼女はその本を読んでない。 直前に「で」があり「ない」は補助形容詞
⭐️補助形容詞の見分け方のもう一つのポイントは「は」「も」を直前につけることができる。 読んではない
例文:
リュックに入れたはずの雑誌がない。 「ない」は本来の意味の形容詞
⭐️形容詞の「ない」は「ある」の反対語=存在しないという意味
例文:
彼女の気遣いはさりげない。「ない」は形容詞の一部
⭐️形容詞の一部の「ない」は「さりげない」「危ない」「少ない」など限られているので問題に出た時などにしっかり覚えておきましょう。
まとめ
今回は「可能動詞」「補助動詞・補助形容詞」の解説でした。
文法は覚えてしまえば、しっかりテストで点数が取れるようになります。
色々な問題を解いてしっかり理解していきましょう。
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