属すること:蠍サインと8ハウス
私は今の会社に入って15年ほど経つ。
私の夫は、修行と称して数年ずつ2つほど会社に勤めた後、
独立して8年ほど自営業者として働いている。
今日は夫と仕事の話をしていた。
私からすると、
「自分1人で事業を立ち上げてやっていくなんてすごすぎる!私には無理!」
と思うけれど、
夫からすると、
「15年も同じ組織で働くなんて粘り強すぎる!俺には無理!」
と思うらしい。
自分の腕一本で事業を興して力が発揮できるのも、能力。
組織に属して守られている中で力が発揮できるのも、能力。
それぞれの能力が違うだけ。
私の「属して守られている中でこそ力が発揮できる」という点は、
会社だけでなく、結婚に関してもそうだなと思う。
夫と結婚して10年だが、
今や夫の一族との方が自分の生家よりもすでに親しみが強く、縁が深い。
義父母たちとも仲が良く、
たくさん恩恵を受けている。
ここまで書いて、
ああ蠍サインの強みはこういう面にもあるのかもしれない、とふと気づく。
会社や、血縁など、
限られた範囲の組織の中で、
しがらみを抱えつつもその組織に馴染んでいき、
深く染み込んでそこに骨を埋める勢いで同化していく。
そうして粘り強くその場所にとどまって、
自分自身をその場や組織に合わせて変容させていく。
これって誰にでもできることではないのかもしれない。
自分では、
ただただ狭い範囲の同じ場所にとどまっているだけの自分は大したことをしていなくて、
どこにも属することなくどんどん動ける人の方がはるかに素晴らしいなと思ってしまうのだけれど。
実は「属してとどまりつづける」ことも、
ある種得難い能力なのかもしれない。
私は蠍サインに星が多いだけでなく、
8ハウスに火星と金星もあるので、
「血縁者や組織に守られている安心感がある場所でこそ、
生き生きするし楽しい」
という側面もあるのだろう。
属する力。目立たないけれども、
実は大事な、蠍サインらしさ、かもしれないな。
そんなことを思った夜。