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どうやって生きていく?その答えが見つかった。【小説】麦本三歩の好きなもの

生きがいとか、何のためにとか、そんなもの分からない。ただ毎日があるだけ。
それなのに、目的や目標を探してもがいていたときに出会った本。

それが、『麦本三歩の好きなもの』

朝寝坊、チーズ蒸しパン、そして本。好きなものがたくさんあるから、毎日はきっと楽しい。

こんな人にオススメ🩵

・YouTubeでただ人が生活するのを見るのが好きな人
・「ドキドキハラハラ」することよりも、穏やかな物語が好きな人
・食べることが好きな人
・ただ毎日同じことの繰り返しの人

あらすじ
図書館勤務の麦本三歩。
職場ではゆるキャラのように接される彼女の毎日はたくさんの好きなもので溢れている。
チーズ蒸しパンが大好物。
バームロールは世界で一番美味しいお菓子。
そんな彼女は今日も働いて、ラーメンを食べ、ラジオを聞いて、ちょっと職場の人とじゃれたりして、大きなことは起きないけれど、色とりどりに生活を送っていく。

この本と出会った時は、ちょうど大きな目標を達成したあとだったと思う。達成感を味わいつつ、ある意味喪失感もあって、これまでは達成するために逆算してやることを掘り下げていけたけれど、それがなくなった今、何をしたら良いのだろうとぽっかり穴が空いていた。

この本の主人公、三歩の毎日に、
大きな事件は起きないけれど、それでも確かにそこに日常が、生活があって。
日常のちょっとしたことで慌てたり、嬉しくなったりして。
何かを目指して行動する、みたいな生き方以外にもあるのかと衝撃を受けました。

何かを目指してガツガツ生きていくのも良いけれど、それがまだ見つからないうちは、
こうやって小さなことを拾いあげて生きていけば良いのかと思わせてくれます。

そんな三歩の休日の過ごし方が好きです。
好きなところへ行って、好きな食べ物を食べて。帰ってくる。
作中で出てくるラジオの内容にもちょっと覚えがあったりして。関西在住だからかな。
私もこうやって時間を過ごせば良いのかと、
やることを教えてもらったような。

常に「やらないといけないこと」で過ごしていた時間から、
「やりたいこと」で過ごしていく時間に。

今もYouTubeなどで他の人の生活を見て、そのヒントをもらっている最中です。

三歩にとっては、出勤もチーズ蒸しパンから続いていくバトンタッチ。
私も少しの時間でも好きなもので繋いでいって、毎日を楽しくしていきたいな。

#小説 #感想  


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