机上のマフィン

マフィンとカップケーキに違いはあるだろうか。
あるのは言葉の持つイメージ。

マフィンはコストコで売っているような重量感のあるカップ型の焼き菓子、というか、本来ならパンというべきか。
上にクランブルがふりかかっているものや、ダークチェリーやブルーベリーなどが入ったスイーツ系から、コーンやベーコンなどが入った惣菜パンのようなものまで幅広い。
だいたいは焼きっぱなしで、なにもつけずに食す。

カップケーキといったら第一パンの「ポルテ」のイメージ。
メーカーホームページを見たら、「シフォンケーキをベースに」とある。
たしかに、軽い食感。スポンジとカステラの間みたいな甘さとしっとり感。
上部をクリームなどでデコレーションするのもかわいい。

レシピ本を見ると、カップケーキっぽいのにマフィンと書いてあったりするのだが、だいたいのところで、卵1個に対してかなり多めの小麦粉が使われているものをマフィンと区分けして平均値を出してみた。

卵1個
薄力粉 190g
牛乳 80ml
バター 80g
砂糖 90g
ベーキングパウダー 大さじ1/2(4.5g)

作り方の工程としてはレシピそれぞれなのだが、バターをクリーム状に練って卵、牛乳を合わせて粉類をくわえていくことが多い。
それと、マフィンはアメリカ生まれなので、本来は牛乳ではなくバターミルクを使う。
発酵バターを作る際の副産物で、日本では普通に売られていない。
酸味があるので代用としてヨーグルトを入れているレシピも少なくない。
大さじ2杯程度をヨーグルトに置き換えるのなら酸味も感じないし、生地が酸性に傾くので膨張剤は作用しやすそうだ。

もう少し軽めのカップケーキにするなら、パウンドケーキの材料(卵、小麦粉、砂糖、バターを同重量)、もしくはマドレーヌの材料でよいだろう。

上部にデコレーションをするベストなカップケーキを作るには、まず上面が平らに焼き上がった方がよいということと、クリームの食感やフォークで食べることを考えると柔らかく軽めの生地がよいだろうということ。
作ってみないとちょうどよいあんばいがわからないが、カップ型は深さが均一で、パウンド型より小さいので火の通りが早く、中心がへそのように盛り上がらずに焼き上げられる配合があると思う。
シフォンケーキの材料だとしぼんでしまいそうなので、スポンジケーキタイプで作るとよいのではないだろうか。

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