オタク心くすぐる”カセット”
ファミコンは2023年に発売から40周年を迎えた。
任天堂ホームページにファミコン40周年を記念した特設サイトがあって、任天堂ソフト一覧という項目にてゲームの遊び方や説明書が公開されている。
Nintendo Switch で Online に加入すると無償で遊べるゲームがいくつかあるのだが、説明書がないのでこれを見て確認するといいかもしれない。
そしてそのリストは著作権の関係からか、ポパイ、ポパイの英語遊び、スパルタンX、マイクタイソン・パンチアウト!!、銀河の三人、中山美穂のトキメキハイスクールは含まれていない。
おそらく、今後もこのタイトルは配信されなそうだ。
ファミコンといってもどんな記録メディアであったのか。
記録メディアはSDカードやCD-ROMがあるが、スタイルとしてはNintendo Switchと同じだ。
ただ、ソフトの大きさが違う。
ファミコンのソフトはカセットテープと大体同じ大きさで、ソフトを本体に差し込んでスイッチを入れる。
ファミコン本体にはハードディスクのような記録メディアがついていなかったので、ダウンロードソフトの販売はしていない。
そもそもネット環境も整っていなかった。
なので、スーパーファミコンのころは、ローソンのロッピーで違うゲームに書き換えられるメモリカセットも登場した。
チラシを読むと、ロッピーに差し込み口がついていて、その場で書き換えができたようである。
ファミコンにつないで遊べるディスクシステムという周辺機もあった。
こちらのソフトはまさにフロッピーディスクそのもので、ゲーム機に挿入するとガチャガチャと読み込む音が聞こえて、ローディングの時間が結構長い。
CD-ROM時代だとローディングは当たり前なんだけど、待つのってイヤなんだよね。
それで、このディスクシステムは大手スーパーなどのおもちゃ売り場で、違うゲームに書き換えできるというのが最大のウリだった。
このころは任天堂一強だったので、おもちゃ売り場に任天堂専用のスペースがあって、そこに書き換えの機械が置かれていたのだ。
任天堂が出資していたのだろうから、ものすごくバブリーだ。
話がそれた。
ファミコンに戻ると、40周年特設サイトでパッケージの箱と、当時『カセット』と呼ばれていたソフトの画像が掲載されている。
それを見ると、初期のころのソフトのラベルはイラストが入ってなくて、ごくシンプルな物だったことがわかる。
わたしは一時期ファミコンソフトを集めていたことがあるのだが、手持ちの画像で調べてみたら、任天堂とハドソンだけがよく似た意匠のラベルを使っていた。
マリオブラザーズやデビルワールドなど、初期のころはシンプルなラベルであったが、再販されたときにイラスト入りに変わったようだ。
ソフトの色に決まりはなく、様々。
ソフトの形は差し込み口はもちろん変えられないが、ある程度は許容していたようで、メーカーによって特色があった。
ナムコ、コナミ、ジャレコ、タイトー、サンソフト、バンダイなど、収集家としてはゲームで遊ばなくても、並べて楽しい。
特にナムコはナンバーが振ってあったので、順番に集めたくなる仕様だ。
ダウンロードできるのは手軽でいいし、過去作が埋もれずにいまでも遊べるのはいいのだけど、こうやって物が残っているというのは特別な感情を生み出す。