合理的な生き方
インターネットが普及して、あらゆることやものがデータとして存在するようになった。
どこかで買い物をすると、何歳くらいの人がどんな時間に、何を買ったのか、記録できる。
何時間睡眠を取ると体調が良くて、何を食べ過ぎるとカロリーオーバーだとかも記録できる。
「どんな人が何を求めているか」を、知ることができるのは、マーケティングにおいて合理的だ。
「どんな行動を起こすと自分は快調でいられるのか」を、知ることができるのは、自分の体調を管理する上で合理的だ。
そうやって、合理的に、都合の良いように、行動する癖がついた。
時間を細かく刻んで、やることをフセンに書き出して。洗濯物を干しながら、ドラマの最終回を見て。
半身浴をする手にはコンビニスイーツの情報を教えてくれる必須アイテム。
時短術をテレビや本によって身につける。
いろんな予定を1日に詰め込んで、無駄な時間がないように。
そうやって、合理的に生きる。
あらゆることを合理的にする、その努力と引き換えに、何を手にした?
何をその手から零れ落としてきた?
自分のことを1番良く知っているのは自分のはずなのに、説明のつかない感情がある。
「1番都合の良い」は、きっと「1番幸せ」ではない。
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