「みんな小さく、バカになりつつある」のか

最近もののけ姫で出てきた乙事主のいう「みんな小さく、バカになりつつある」というフレーズが気になって仕方がない。

まあ、いまのご時世における立ち振る舞うリーダーたちの混乱たるや残念になるのは仕方がないが、その話を踏まえて、市井の人々が建設的な意見を出しているわけでもなく「混乱ミルフィーユ」をさらに上乗せする感じが見て取れる。

そして、論理的で頭が回る人たちは「静観」のスタンスで我関せずで様子見だ。静観はリスク回避という意味では、いい面もあるけど、この混乱が続くと小火が大火になった瞬間に静観してようがいまいが、自らの身も焦げると思えてくる。

その意味で、いまリーダーも市井の人も頭が回る人も同じく等しく「バカになりつつある」のではないかと思えてならない。それは、私自身も同じだ。

人類は「過去より未来の方が発展しているだろう」と思いがちだが、長い歴史で見て取ると、あっけなく自らが気づきあげた文明も叡智も、忘れてしまい、未来に受け継げないタイミングが何度か存在している。古代ローマなどはいい例だ。

乙事主は「自身も含め詰んだ」と知覚した上で、自死と同義のようなたち振る舞いをしたと記憶しているが、僕らを含めたこの国の人々は、これからどのように立ち振る舞うのであろうか。