週末ラーメン便り(4)
週末ラーメン便りが三日坊主と化していた間に複数件のラーメン屋に行ったので、ぼちぼち再開したいと思います。
季節は夏本番を迎え、京の都は灼熱焦土と化しつつある。これが噂に聞きし盆地の夏…。こんな炎天下の晴れた日曜日には汗を垂らしながらラーメンを一心不乱に貪るのがよい。
ということで今日は一乗寺の「麺屋 龍玄」にやってきた。一乗寺と言ってもかの有名なラーメンストリートからはやや離れており、一乗寺というよりは北白川という感じの立地だ。やや狭い店内のカウンターにはぎっしりとお客さんが並び、店は繁盛している様子だった。期待に胸を躍らせつつ、中華そば(並)を注文。
カウンターから調理場の様子がよく見えた。大将が大きな中華鍋でヤキメシを豪快に調理している。その鍋捌きは惚れ惚れするほど手際よく、宙を舞うパラパラのお米と火の粉に私は釘付けになった。
そんな様子を眺めている間にラーメンが来た。
この黒さを見てほしい。あまりにも立派な醤油スープは一口すくって飲むと意外にもすっきりとしており、ほのかに酸味を感じる。香りは醤油の中にこれまたほんのりと動物を感じるが臭くない。これは癖になるに違いない。
麺は中太の黄色ストレート丸麺でコシがある。太め麺に醤油スープがしっかりと絡み、大満足の食べ応えである。(並なのにお腹いっぱいになった。)
醤油スープもさることながら、私の推しはチャーシューである。まず枚数が多い。チャーシュー麺でも頼んだかと思うほどの枚数だ。そして何より旨い。例えるなら十字を切りながらアーメン、いや、ラーメン…と呟きたくなる旨さであった。
かなり満腹になってじんわりと汗をかきながら店を後にした。水を飲んでも口の中は醤油の思い出で満たされている。醤油ラーメン好きなら抑えておくべきお店だ。幸せな醤油の思い出に浸りながらけたたましい蝉時雨の午後を過ごす。これが私流京都の夏の過ごし方だ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?