今週のAI・データサイエンス界隈のニュースまとめ #2 (2019/3/4 - 3/10)
今週のネタはTensorFlow Dev Summit 2019が開催されたということでそれ関連のネタが多いです。
1. TensorFlow 2.0のアルファ版が提供開始された
イベント内で最大のニュースはこちらですね。自分で試してみたいという方は
# CPU
pip install tensorflow==2.0.0-alpha0
# GPU
pip install tensorflow-gpu==2.0.0-alpha0
でインストール可能です。動かす環境がないよという方はGoogle Colabがあるのでそちらで試してみて下さい。
あと大きな変更点はアイコンが変わったということですね、下に新しいアイコンの画像を貼っておきます。アイコン変更に合わせてTensorFlowのドキュメントのデザインも変更されていますね、以前のデザインはオレンジが強調されていて読みにくかったので僕はこちらのデザインのほうが好きです。
2. TensorFlow LiteがモバイルのGPU対応・・・予定
現状のCPUによる予測よりもパフォーマンスが向上する模様です。タスクやモデルに依存するようですが約3倍以上の性能向上が見込めるようですね。
じゃあ早速使ってみたいと思うのですがまだ対応しているモデルはGoogleが公開しているモデルのみのようです。下記記事は公開モデルを利用してiOSで試してみたという記事になります。
Androidで試してみたという記事がなかったのでチュートリアルを参考に試してみたのですが発生したエラーが解決できず記事のせられませんでした。エラーが解決できたら追記したいと思います。
リリース予定日は2019年後半とまだまだ先のようですね、期待して待ちましょう。
A full open-source release is planned in later 2019, incorporating the feedback we collect from your experiences.
3. TensorFlow入門の学習コースがUdacity・Courseraにて公開
UdacityとCourseraにてTensorFlowのチュートリアルコースが公開されました。fast.aiというUdacityとCourseraのようなオンラインのDeepLearning学習講座で使われていたフレームワークがKeras→PyTorchという変遷を得た経緯がありそれを見兼ねたGoogleが講座を公開し始めたのではと考えています。
4. ディープラーニング×結月ゆかりの新作が出たぞー
結月ゆかりとは誰という方はボイスロイドという簡単に言うと用意したテキストを読み上げてくれるソフトのキャラクターの一人です。(ボイスロイドにも同様に結月ゆかりが存在しますが今回は説明は省きます)
『VOICEROID2 結月ゆかり』は、大人の女性の情感あふれる声をベースとした入力文字読み上げソフトです。あなたのお好みの文章や言葉をテキストで入力するだけで、簡単に読み上げさせることができます。VOICEROID2では新たにエディター方式を採用。複数の音声データベースをひとつのプログラム上で操作することができるようになりました。また、一文ごとに別々のボイスを割り当てることで対話のような編集も可能です。
この動画より以前の動画で自分の声を性質変換という技術によって結月ゆかりの声に変換することに成功しており、今回はその技術を利用した発展形の話になります。「自分のTwitterでの発言を学習した人工知能を作り、自分は結月ゆかり(の声)になり、その人工知能と会話することで結月ゆかりと会話するという目標を達成する」というのがこの動画の要旨となります。読んでもよくわからない人は動画を見てみてください。
こちらの動画と似た方向性だなと思った技術としてGateBoxがあったなと。キャラクターの人格データがなくても日常的な会話ができるだけでもキャラクターがそこに存在しているのではという感覚に良い意味で麻痺させてくれるのではと。
自分が好きなキャラクターと会話してみたいという想いは誰でも持つものだと想います・・・そうですよね?一昔前までは漫画やおとぎ話、妄想だったものが技術の進化で具現化できるようになった時代になりました。さらにそれら技術を個人でも実現可能にもなりました。(ここらへんはGithubやarXivのおかげかなと思っています)今後どうなっていくのかこちらのマガジンで技術革新の動向をウォッチしていきたいと思います。
おまけ
数年前までのARというとARカードを読み込んで端末内のカメラを通して表示されるキャラクターを見るというのが一般的だったような記憶があるのですが、いつのまにか自作のモデル(VRMモデル)をアップロードして平面の空間に投影できるようになっているなんて・・・。「何を言ってるんだこいつ」という人は次の動画を見てみて下さい。
動画ではデフォルトのモデルを利用していますが、VRMというドワンゴが開発したVR向けの3Dアバター用統一規格で作成したモデルをVRoid Hubにアップロードすれば自作のモデルで撮影できるようです。撮影場所は自宅の床ですが平面を検知できればどこでも投影が可能のようです。(平面検知させるのに少し苦労しました)
自分専用のオリジナルモデルを作成できる、好きな場所に投影できると電脳コイルのデンスケのような存在を作ることができるようになると妄想してしまいました。ただそれに至るまでには投影するデバイスがもっと小型化されないといけないなと思いました。実現までもう少し時間がかかりそうです・・・。
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