今週のAI・データサイエンス界隈のニュースまとめ #4 (2019/3/18 - 3/24)
1. Vive Hand Tracking SDKのアーリーアクセス版が公開されました!
現在開催中のGDC2019にてVive Hand Tracking SDK、開発者向けのアーリーアクセス版がリリースされました。ハードウェアはHTC Vive ProとHTC Viveがサポートされるようです。
Today we are announcing to developers an early access release of the Vive Hand Tracking SDK for the Vive, Vive Pro and the Vive Focus (Wave platform). This SDK will provide the ability to track your hands, recognize gestures and on the Vive and Vive Pro track your fingers as well (21 point tracking).
HTC Vive Pro向けにHand Tracking機能をリリースするよというアナウンスは結構前からされており、今回アーリーアクセスとしてリリースされた模様。
Hand Tracking デモがYoutubeにアップロードされていたのでリンクを貼っておきます。だいたいの概要がつかめると思います。
2. SIGNATEにて新コンペ「たばこ商品の画像検出」開催
SIGNATEにて新しいコンペが始まりました。商品棚を撮影した画像からオブジェクトの領域、たばこの銘柄を当てる、ObjectDetectionタスクのようです。タスク自体はよく見るコンペだなと思っていたのですが訓練画像とテスト画像の枚数を見てみると
棚画像の数:(学習用)184画像、(評価用)109画像
マスタ画像数(=銘柄数):223画像
少なくない・・・?と。これは特徴量抽出が重要になりそうなコンペのようです、ドメイン知識豊富な方は参加してみては。
3. ゲームのOP映像を現代の技術で4K解像度までアップスケーリング
ESRGANをバイオハザード2のオープニング映像に適用して、4K解像度までアップスケーリングした例。元解像度が640x480に対し2560x1920までアップスケーリングしています。動画の4:09からオリジナルとアップスケーリング後の画像を比較しているようです。
ゲームにESRGANを適用した他の例として、テクスチャの解像度に適用した例がありました。掲載されているスクリーンショットを適用前と適用後を見ると文字や絵がハッキリしているのがわかります、技術もすごいですが元になっている文字や絵がしっかり作り込まれているからこそ効果が発揮されているものだと思います。古いゲームが現代の技術を使って進化するのはなかなかに興味深いです。
4. ディープラーニングを用いて「自分だけのアイドルを作る」!?
データグリッドは以前より「アイドル自動生成AI」を開発とニュースリリースを出しており、これがどのようなサービスになるんだろうかと個人的にウォッチしていましたがなるほどゲームとしてリリースされるのですね。タイトルはGene A.I.dols(ジーンアイドル)と呼ぶようです。
また、アイドルがERC721の規格でトークン化されイーサリアムのスマートコントラクトに書き込まれているため対応したウォレットを使って第三者との受け渡しをすることができます。
画像生成がメインというわけではなく、第三者との取引で収益化を狙っていくようですね。
美少女画像生成の例として以前MakeGirsl.moeがありましたね、あちらは二次元の美少女画像を生成するというものでした、また生成時に条件(髪色や目の色など)を指定することでその条件に合う画像を生成することができました。
MakeGirsl.moeと同じチームはその後Crypkoという、ブロックチェーンを利用して生成された二次元の美少女画像を掛け合わせて新しい美少女画像を生成したり、その画像を第三者と取引できるサービスを発表しました。
Crypkoの概要を読めば読むほどGene A.I.dolsと似てるなと思いますが狙ってリリースされたのでしょうか気になります。
5. Stadia’s Style Transfer MLがマジでリアルタイムすぎてすごい
Style Transferというある画像の画風をべつの適用するという技術をゲームに適用するというもの、さらにリアルタイムに適用するためゲームをプレイしながら画風を切り替えすることができるようです。
デモを見てもらうのがわかりやすいと思いますのでGDC2019、現地に行っている方が撮影した動画を下に引用します。
個人的に思い出した似た例としてEvolandがあります。ストーリーを進めていくにつれ初期のドット絵からカラーになっていくところとか。
6. 最近の広告の掲載媒体
現在の広告媒体としてテレビ、屋内広告、新聞、Web広告などが存在しますがそれとは一線を欠く広告媒体が出現しているようです。地面やアスファルトに広告を水を使って描くのは面白いなと、現実を侵食してる感じ。
現実を侵食してるでARを使ったこちらの広告も興味深いです。
おまけ
下のデモですが女性がかけているメガネは実際にはかけておらず、画面を通して描画されているメガネになります。
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