共演者たちはなぜ恋に落ちるのか。恋とオルガズムの絶対条件とは
#星野源 さんと #新垣結衣 さんのおめでたいニュースを聞いて、多くの共演者がなぜ恋に落ちるのかを考えていた。ふと、数年前にニューヨーク・タイムズで読んだ、「心理学者がつくった36の質問で本当に恋に落ちた話」の記事を思い出した。
アーサー・アーロン博士が20年もの研究を経て作成したこの質問は36項目にもわたり、まるっきり知らない者同士でも、この質問すべてに答えたら必ず恋に落ちるものだという。そして、ニューヨーク・タイムズの記者は実際によく知らない誰かと一緒にこの質問に取り組み、36の質問を終了した後、お互いに恋に落ちていたそうだ。
36の質問は、2人の心をてっとり早くコネクトするために作られた。誰かと知り合っても、心から親密な関係を築くのには時間がかかる。デートを繰り返しても様々な理由で、お互いをよく知り心がコネクトする前に別れてしまうことが多い。誰もが相手に気に入られるために自分を偽ったり、他人の前で自分を解放することが簡単にできないからだ。アプリで簡単に出会いを作ることのできる現代ならなおさらだろう。36の質問はオリジナルの記事を読んでほしいが、少しだけ抜粋しよう。
https://www.nytimes.com/2015/01/09/style/no-37-big-wedding-or-small.html
① 世界の誰でも招待できるならディナーに誰を招く?
② 長い間やりたいと望んでいるものはなに?なぜまだとりかかっていないのか?
③ 愛や思いやりはあなたの人生でどんな役割がある?
④ この文章を完結させて。「~を一緒に分かち合える誰かがいたらいいな」
⑤ 個人的な問題を教えて。あなたの相手はその問題にどういうふうに取り組むと思う?その後、相手の取り組みかたに、あなたがどう思うか相手に伝えて。
日本語で36の質問が記載されている記事があった↓
https://tabi-labo.com/228242/fallinlovequestion36
かなりパーソナルな質問だ。36の質問に真面目に答えると何時間もかかってしまうだろう。しかも、「相手に自分がどう思われるか」という“恐れ“を乗り越えて正直に答えるには勇気がいる。なにしろ、自分の考え方、夢、不安、弱さなど全てがあらわになるからだ。
そして2人が質問を終えたら、黙ってお互いを4分間見つめ合う。ここがキモである。アイコンタクトを30秒から60秒続けると幸せホルモンのオキシトシンの分泌が促されるとポジティブ心理学者であるリンダ・ジャクソン博士も主張する。
そもそも、恋人や友達以外、私たちはよく知らない誰かと数分間も見つめ合うことはない。特に人の顔を凝視するのが失礼なマナーとされている日本ならなおさらだ。けれども、恋人同士を演じる役者ならどうだろう? 撮影クルーに囲まれて、自分をさらけ出す恐怖と戦いながら、自分たちだけの世界に入り、見つめ合う。何度も何度も見つめ合えば、恋心が芽生えてしまうのではないだろうか。
そんなふうに思ったのは、ちょうど先日 観た、#Netflix のポーランドドラマ『 #Sexify / #セクシファイ 』にそんなシーンがあったからだ。女性のオルガズムをコントロールするアプリを開発する女子大生たちのコミカルなドラマなのだが、女性のオルガズムの入り口は「見つめ合う」ことだという描写が出てくる。(ちなみにこのドラマは非常に面白かったので、また別の機会にじっくりと取り上げようと思う)
https://www.netflix.com/title/81140470
これはセックスレスで悩むカップルにもあてはまるかもしれない。いきなりセックスをもちかけるのではなく、2人で見つめ合う時間を作り、“恋の始まり“を再現する。それがセックスにたどり着かなくても、ざわめきぐらいは生まれそうだ。36の質問を試してみてもよいが、まずは見つめ合う2人だけの時間を作ってみるのもよいかもしれない。見つめ合うことができるかどうかーーそれは、カップルの恋のリトマス試験紙とも言えるような気がする。
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