【7歳】子供舞踊塾 創設
今につながる、大きな動きがこの年にありました。
子供舞踊塾を父が創設しました。
私が当時7歳、小学校2年生の時です。
きっかけは母校の幼稚園に、父が日本舞踊指導に行かせていただいた時のこと。
例年私の母校では、年長さん学年の送別会として
学年ごとに様々な舞台を準備します。
中でも年長さんは3年間の集大成として「世界の子供たち」
というテーマを毎年行っています。
私は母校のことが大好きで、通わせていただいた頃のことを
まるでつい最近のことのように覚えています。
イギリス、中国、ブラジル、スイス、スペイン...と様々な国をイメージした衣裳を身につけてダンスを披露する子供たち。
そして最後には日本のチームが、日本舞踊を発表いたします。
その日本舞踊の指導を、父が担当させていただいておりました。
発表会の日、父が会場の教室から子供たちを見守っていると
子供たちが一生懸命な様子をみて、涙を流される保護者の皆さまの様子に気が付きました。
その時、子供舞踊塾 創設を決めたそうです。
日本舞踊を通して、こんなにもご家族に喜んでもらえるならばと、
初めて立ち上がった企画が「童たちのうたがきこえる」でした。
「証城寺の狸ばやし」「お祭り」「菊づくし」など
メドレー形式で展開する子供たちが主役の舞台です。
今ではみんな、社会人や新成人くらいの年代になり、
それぞれの道を志しています。
私はこの中で一緒に踊ることはできなかったのですが、
お稽古で欠席がでればそのパートを踊ったり、
一緒に通ってくれていた妹、弟さんと一緒に遊んだりと
自分らしくフォローしながら、できたての子供舞踊塾と一緒に成長しました。
これが、子供舞踊塾の原点です。
日本舞踊家 有馬和歌子
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