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『生殖の海』 2023年版 第六章「及ばぬ高きすがた」
割引あり
『生殖の海』 2023年版 第六章「及ばぬ高きすがた」
ことばゝふるきをしたひこゝろはあたらしきをもとめおよばぬたかきすがたをねがひて
ほのぼのと春こそ空に来にけらし天の香具山かすみたなびく
あけぼのゝ空を霞に染めなして雪ふるさとに春は来にけり
谷河のうち出づる波も声たてつうぐひすさそへ春の山かぜ
うぐひすをさそふ山風寄せぬらし庭にまだ見ぬ花の香ぞする
春の夜の夢のうき橋とだえして峯にわかるゝよこぐもの空
途絶えぬや覚むればとほき浮き雲の峰にわかれてゆく夢のあと
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