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風光る/やり込めた/五月雨や 三鷹駅前のびのび句会2022年4月、5月、6月回
三鷹駅前のびのび句会 2022年4月
事前句
風光る波に逆らふ鴨の仔ら 特選1票、ふつうの選1票
霞分けいよゝ激しく舞ふボレロ 1票
花時雨川風浴びて笑む黄色
望月はあらし吹き添ふロータリー
席題:群
有明や列をみだして去れる雁 2票
#三鷹駅前のびのび句会 今月も楽しく。
— 梶間和歌 (@WakaKajima) April 8, 2022
風光る波に逆らふ鴨の仔ら 特選1票、ふつうの選1票
霞分けいよゝ激しく舞ふボレロ 1票
花時雨川風浴びて笑む黄色
望月はあらし吹き添ふロータリー
席題「群」
有明や列(つら)をみだして去れる雁 2票 https://t.co/gVddesvF67
絶対に伝わらない覚悟で「ボレロ」を出しましたが、
— 梶間和歌 (@WakaKajima) April 8, 2022
もちろん意図どおりには伝わらなかったのですが、そのような景を描いた句として取っていただきました。
シルバーコレクターと言われ続けた宇野昌磨くんが世界選手権でとうとう優勝したことを詠みました。
— 梶間和歌 (@WakaKajima) April 8, 2022
フリースケーティング使用曲はボレロ。
ボレロのようにクレッシェンドのみしてゆく成績ではなかったながら、
その成長を見守るファンの気持ちはボレロのクレッシェンドそのものだったかもしれません。
「鴨の仔ら」ですが、もとは落花の浮いた川を泳ぐ鴨を詠んだ句。
— 梶間和歌 (@WakaKajima) April 8, 2022
「花のしがらみ」の「花」が季語に当たるとしたら初句をどうしよう、とあれこれ考え、
結果、原形を「鴨」以外とどめない歌になりました。
本来実景でないはずの「風光る」が実景のように使われている、と言われました^^
三鷹駅前のびのび句会 2022年5月
事前句
万緑に水面を織れる朝日かげ
姫躑躅うつむき加減をのをのに
雨を送り落花を貼れるうすみどり
山吹や貫ける玉の緒みだれずて
席題:自論
やり込めた晩に盛られる練り山葵 1票
5月の #三鷹駅前のびのび句会
— 梶間和歌 (@WakaKajima) June 25, 2022
事前句
万緑(ばんりよく)に水面(みなも)を織れる朝日かげ
姫躑躅(つゝじ)うつむき加減をのをのに
雨を送り落花を貼れるうすみどり
山吹や貫(ぬ)ける玉の緒みだれずて
席題(自論)の句
やり込めた晩に盛られる練(ね)り山葵(わさび) 1票
「姫躑躅」以外の事前句すべて、もとの形から推敲した結果、すべて0票。
— 梶間和歌 (@WakaKajima) June 25, 2022
最初に得た着想に縛られると良いことがないので推敲したものの、
推敲で当初の着想のみずみずしさを削ぐ場合もある。
今回は後者に転んだのかもしれません。
そうして20分ぐらいで創った席題の句のほうに票が入る、あるある。
三鷹駅前のびのび句会 2022年6月
事前句
五月雨や書架に繙く『明月記』 特選1票
万緑にひかりすゞしき通学路 1票
白玉に朝ぞうつろふ花水木
梅雨寒やアーベーセーより始むべし 1票
席題:不器用
皮剥けて鉄棒に背を蟬時雨 1票
6月の #三鷹駅前のびのび句会
— 梶間和歌 (@WakaKajima) June 25, 2022
事前句
五月雨や書架に繙(ひもと)く『明月記(めいげつき)』 特選1票
万緑(ばんりよく)にひかりすゞしき通学路 1票
白玉に朝ぞうつろふ花水木
梅雨寒(つゆさむ)やアーベーセーより始(はじ)むべし 1票
席題(不器用)の句
— 梶間和歌 (@WakaKajima) June 25, 2022
皮剥(む)けて鉄棒に背を蟬時雨(せみしぐれ) 1票
5月の反省を踏まえ、事前句の推敲は最低限に。
— 梶間和歌 (@WakaKajima) June 25, 2022
「すずし」は秋の季語……盲点だった。
「さはやか」が秋であることは覚えていたのに!
「五月雨」と「梅雨寒」は当日の電車内で創りました。
— 梶間和歌 (@WakaKajima) June 25, 2022
鬱陶しい梅雨ながら、心だけでも南仏やスペインの夏を味わおうとするフランス語またはスペイン語初学者の設定で。
実際には最近英語、韓国語とドイツ語を学び直し始めたところです。
和歌的発想の俳句への応用
和歌的発想や技法は俳句であまり通じないようです。
バランスを模索しています。
句会へのお誘い
吉田裕子さん主催「三鷹駅前のびのび句会」へのお申し込みはこちら
和歌と俳句についてあれこれ
俳句を学び始め、和歌との違いをおもしろく感じています。
ブログに書いたこちらもお楽しみください。
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